かぞくいろ。 (ページ7)

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２《ミサンガ》ページ7

．中間side

濱田「あっ、せやせや」

濱ちゃんが思い出したように自分の部屋へ戻っていき箱を持って皆の前へしゃがんだ。

木製のその箱は鍵がかかっていて、小さな鍵で箱をあければ中からは4つのミサンガ。

赤、青、緑、桃。

濱田「好きな色選んで、取り合いにならんようにな」

小さな子供に言うように優しく言った濱ちゃんを見つめた4人は次々と被る事なくミサンガを選んだ。

大毅が赤、流星が青、神ちゃんが緑、のんちゃんが桃。

「私達もね、あるよ」

手首を見せて白、黄色、紫、橙のミサンガを見せればそれを真似するように皆も手首にミサンガをつけた。

重岡「こうか…？」

藤井「大毅ちゃうって、こう」

小瀧「出来た！」

神山「俺も」

てこずっていた大毅も流星に教えてもらいつけて、濱ちゃんの話を真剣に聞く。

濱田「そのミサンガは、肌身離さず持っとくこと」

重岡「風呂入っとっても？」

小瀧「寝てても？」

桐山「せやで」

柔らかな笑顔で頷く濱ちゃんを見て、皆に視線を移せばミサンガを不思議な目で見つめる。

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