女優の私が推しの彼女はじめました 5 (ページ9)

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俺の名前ページ9

Aの名前が書かれた隣に俺の名前を書く。

《森本慎太郎》

何回も何万回も書いてきた俺の名前。
こんなに緊張したのは婚姻届を書く時以来。
ううん。それ以上に緊張している。

あの時は
《森本慎太郎》《高城 A》って書いてた。
でも今は
《森本慎太郎》《森本 A》って書かれていて
しばらくすれば
もう1つのメインの名前が加わる。

【ありがとう！】
『おう！』

Aにとって
2冊目となる母子手帳には第一子の文字。

【大丈夫だよね･･･この子はどこにも行かないよね】

って不安そうな顔をするA。

『俺らでしっかり守っていこうな！』
【うん！】
『だからムリしちゃダメだよ！』
【わかった】

ドラマとかCMバラエティーに忙しいA。
一緒にいれない日とかは不安だけど。
出来るだけ一緒にいる時間が作れたらいいな。

『少しでも早くメンバーに話したい！』
【そうなの？】
『そうした方が今よりもっとAを優先出来る！』
【優先にする必要なんてないよ！】
『いや！そんなわけにはいかないよ！俺が守るし！』
【慎太郎！】
『メンバーには早めに話して』
【うん！】
『滝沢くんにはもう少し時期を見てから話そう！』
【わかった！】
『Aも事務所内に状況を知ってる人作ってな』
【うん！マネージャーさんと社長には伝える】
『わかった！』
【その時に滝沢さんには言わないでって言っておく】
『ありがとう！』
【人伝えに聞くより自分で伝えた方がいいでしょ？】
『まぁそうだね！』
【任せて！】
『ありがとう！』
【慎太郎！また少し寝よ！】
『だな！起きるにはまだ早いからな！』
【うん！】

って寝室に来てあっという間に眠ったAだけど
俺はドキドキワクワクと緊張感と守るべきものが
また1つ大きくなったこともあってすぐには寝れない
母子手帳を見たことや名前を書いたこと。
エコー写真を見たりして実感わいてちょっとビビる。
でも今の俺は間違いなく“世界一の幸せ者”だ。
Aといる俺はいつだってかなりの幸せ者。

『A･･･一緒に頑張ろう』

眠りについているAを俺の方へ引き寄せる。