女優の私が推しの彼女はじめました 5 (ページ42)

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見つけた恐怖ページ42

ASIDE

さっき慎太郎に買ってもらったリュックに
カバンを入れ替えしている時。
見覚えのない何かを見つけた。

『これなんだろう』

目を凝らしてみると小さな文字でANIMAL GPSの文字。

『アニマル･･･ジーピーエス･･･？』
【どうかした？】
『慎太郎ｯ！』
【えっ？】
『これみて？』
【なにこれ？】

って同じく目を凝らした慎太郎。

【どこから？新しいカバンから？】
『入れ替えてたやつから！』
【えっ！さっきまで持ってたやつから？】
『うん！』
【A？】
『ん？』
【これ見てほしい！】

見せてもらったのは私たちがさっきまで行動してた
場所での目撃情報が集まってるツイート。

『えっ･･･ついてきてたってこと？』
【たまたまじゃなければそういうことになる！】
『えっ！こわっ！』
【だから･･･手を痛いくらい握ってしまってた】
『そうだったんだね』
【すぐに言えなくてごめん･･･不安にさせたくなくて】
『ううん･･･全然大丈夫ｯ･･･捨てよ！』
【捨てない方がいい！なんかの強みになるよ！】
『･････････』

“俺が持ってる！”って袋に詰めて
自分のカバンに入れた慎太郎。

『でもそんなことしたら危ないよ！』
【Aが持ってるよりいいだろ！】
『もしかしたら･･･危害加えちゃうかもしれない』
【Aがそれを受けなければ俺は全然大丈夫！】
『Aが大丈夫じゃない！』
【Aになんかあったら俺も大丈夫じゃない！】
『じゃあ捨てようよ！』
【動いてないのバレたらそれはそれで危ないだろ！】
『慎太郎ｯ･･･ごめん！』
【謝ることじゃないよ！俺が何とかする！】

罪悪感。
ここまで巻き込んで･･･。
慎太郎を巻き込んじゃったら事務所に怒られちゃうし
副社長はお金で収めようとしてるし。
やっぱり私が頼れるのは慎太郎しかいないけど。
大好きな慎太郎に何かあれば絶対後悔する。

【明日にでもどうにかするから心配すんな！】
『滝沢さんに･･･怒られちゃうかもｯ！』
【そんなの気にすんなよ！怒んないし！怖くない！】
『ありがとうｯ！』
【相談してくれた時何も出来なかったの俺だから】
『･････････』
【何も出来なかったから怖い思いさせたんだよ】
『そんなこと言わないでよ！』
【だからせめて今回からは守らせて欲しいってこと！】

そういって私を引き寄せた慎太郎。

【明日からは同じカバン持ってお仕事行こう！】
『うん！』
【俺ら夫婦に入る隙なんてどこにもないだろ！】
『そうだよ』