女優の私が推しの彼女はじめました 3 (ページ23)

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メンバーの優しさページ23

【部屋を移動してもらってもいいですか？】
『部屋の移動ですか？』
【はい】
『はい！全然いいですよ！』
【ありがとうございます！】

特に外傷もない俺が移動させられて当然。
ただ少し疲れてるってだけで当面の間休日になった
その分Aと2人の時間がとれるからいいんだけど

【こちらの部屋になります！】
『えっ？』
【どうぞ！】

歩いてきたのはドラマで見るような
VIPルームくらいの個室の部屋。

『ここですか？』
【どうぞ！】
『失礼します！』

そこには･･･俺の大切なA。
千羽鶴全てもこの部屋に飾り付けを終えていた。

『えっ？』
【科別になりますがお2人を同じ部屋にと要望が！】
『誰からか聞いてもいいですか？』
【ジェシー様田中様松村様京本様髙地様です！】

まさかのメンバーから。

【マネージャーさんよりお手紙も預かっております】
『ありがとうございます！』

手紙を開いた俺。
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慎太郎。

おつかれさまだよな。
ずっとムリしてるの知ってたのに
ストップかけてあげられなくて
ツラい思いさせてホントにごめんな。

慎太郎なら頼ってくれるだろうってみんなで思ってた
本気で悩んでるからこそ
頼れなかったんだなよな。
切り出し方も分からなかっただろうなって思った。
だからこそちゃんと聞いてあげるべきだった。

気づいてた俺らが行動して
慎太郎を休ませてあげるべきだった

仕事こなして
振り付けこなして
リハーサルこなして
Aちゃんのとこに欠かさず行って。
逆に今日の今日まで慎太郎が倒れなかったこと
すごいことだったんだなって思った

Aちゃんの会話減ったなって思ってた頃から
お前はSOS出てたのかなって今更思うよ
5人もいて頼られるの待っててごめん
5人もいて行動力なくて何も言えなくてごめんな。
俺らが一言言えてたら楽になれたんだろうなって。

慎太郎に元気になって欲しいから
また少しずつAちゃんとの
時間を増やして欲しいから
俺ら5人の自己満足になるのかもしれないけど
慎太郎にこの時間をプレゼントしたいです
今日から慎太郎の退院の日まで
慎太郎の過ごす部屋にAちゃんがいて欲しいと
言ってお願いしました。

これで慎太郎に少しでも
元気になってもらえれば
笑顔になってもらえれば嬉しいです。

元気になったらまた6人で頑張ろう。
それまでしっかり休んでな！
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