女優の私が推しの彼女はじめました 3 (ページ22)

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体調不良ページ22

慎太郎SIDE

目を覚ました俺。
見慣れぬ天井で周りを見渡した。
個室で横を見ると点滴を落としている看護師さん。

【森本さん起きましたか！】
『ここって！』
【〇〇総合医療センターです！】
『そうですよね』

最近見慣れているスクラブだった。

【頭打ってるので安静にしておいて下さい！】
『頭打った？』
【意識を失って倒れたと！】

全然そんなこと覚えてなかった。
最後の記憶はスタジオ。

【過労です！のちほど詳しい説明もあります】
『はい！ありがとうございます！』

時計を見ると生放送開始5分前。

『あのっ！』
【はい！】
『テレビって！』
【はい！見れますよ】
『カードってどこで買えますか？』
【起きたら見せて欲しいってカード預かってます！】
『あっ！ありがとうございます！』

カードを差し込んでチャンネルを変えて待っていた。

【森本さん！】
『はい！』
【こちら搬送時に身につけていたものです！】
『ありがとうございます』

おそろいのペアリング。

『あのっ！』
【はい！】
『俺って別の病棟に行けたりしますか？』
【ドクターからの許可が出れば！】
『よかった！ありがとうございます！』
【じゃあ何かあったらナースコールお願いします！】『はい！ありがとうございます！』
【失礼します！】

俺が出るはずだった生放送。
俺不在で始まった。テレビに映る5人。

《ちょっと慎太郎不在なんですけど！》
《はい！物足りなさあると思うんですが頑張ります》

俺。情けないな。
心配かけるわ
気を遣わせるわ
倒れるわで。