女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ29)

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友達ページ29

慎太郎SIDE

収録終わり。
ある女優さんとぶつかりそうになった俺。

『うぉ』
【あ！すいません！】
『いえ！こちらこそ！』
【あ！】

俺の顔を見て大きく目を見開いた彼女。
見たことあるけど共演したことない･･･あった？

『えっ？』
【森本さん！】
『はい！』
【私！岸本笑舞っていいます！】
『うん･･･知ってます！』
【ありがとうございます！今日はお1人ですか？】
『1人ですけど誰目当てでした？』
【高城さんです！】
『高城さん？』
【番宣とかで一緒にいるの多いから今日もいるかと】
『今日は1人なんですよね！すいません！』
【そうなんですね！高城さんと仲良くしてます】
『前に共演されてましたよね！』

岸本さんと仲いいって
聞いたことなかったからビックリした。
Aの人脈。

【あの子わかりやすいから関係も！】
『そうですか！』
【かわいいですよね！幸せにしてあげてください】
『はい！もちろんです！』
【引き止めてすいません！では失礼します！】
『どうも』

俺に深々と頭を下げて行った。

《森本慎太郎さん》
《頭痛薬と牛乳買って帰って来てくれませんか？》

『頭痛薬と牛乳？』

変な組み合わせだなって思いながら
車に乗ってからAに電話をかけた。

【もしもし？】
『A？』
【うん！】
『今から帰るけど頭痛薬と牛乳買って帰るよ！』
【ありがと！】
『大丈夫？』
【うん！】
『じゃあなるべく早く帰るから！』
【うん！待ってるね！】