女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ15)

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心配だったからページ15

慎太郎SIDE

6人でYouTubeの収録を終えて着替えていた俺ら。

【うわぁ！Aちゃんのコメント欄荒れてる】
『まじ？』

俺ら6人でAのアカウントの
最終更新のコメント欄を見た。

【結構ひどいこと書くんだな！】
【付き合ってないのにこんな書かれようして最悪だ】
【やば！俺･･･軽率だったな！】
【お前も撮られてんのにこっちの公式は平和だわ！】

心配になって電話をかけた俺。
“大丈夫”って言われても
どうしても大丈夫じゃないように思えて
“ホントはムリしてるの”って言ってるような気がした

『俺ちょっとAのとこ行ってくる！』
【行くの？】
【行った方がいいよ！】
【そうだよ！多分傷ついてるから行ってやれ！】
【そうだな！一応謝っておいて？】
【お前も直接謝るべきだけど！】
『そういえばAがごめんって！』
【いや！悪いの俺だから！】
『実質どっちも悪くないけど！』
【そりゃあそうだけどな！】
【まぁそりゃそうよ！】
【でもそれが芸能界よな！】

･････････。
Aに会わない方がいいって言われたけど
そうなったら俺が持たないなって思って
Aの好きな物たくさん買って家に押しかけた俺。

『おじゃましまーす！』

お互いにあげた合カギでドアを開けて
玄関で立ち止まった俺。

【えっ！慎太郎！】
『よっ！』
【なんで？】
『大丈夫じゃない時の“大丈夫”は当てにならない！』
【ホントに大丈夫なのに！】
『しばらく会えないとか俺が大丈夫じゃないから！』

部屋に入った俺。

『俺らは撮られないのになぁ？』
【慎太郎！ごめんね！】
『全然いいよ！やましい関係じゃないんだし！』
【それはそうだけど】
『あの日髙地と一緒にいた事隠さなかったじゃん？』
【うん】
『俺に隠して会ってる関係じゃないなら全然OKよ』
【ありがとう！】
『男女2人で歩くことも難しいとかそれはないよな』
【･････････】
『俺こそ全然大丈夫！俺さAの事信じてるから』
【うん】
『そんな顔しなくていいよ！』

今にも泣きそうな顔。その顔見ると俺が苦しくなるよ

『A？』
【ん？】
『泣くなら泣くでいいじゃん！』
【･････････】
『俺ら･･･弱いとこでも見せるべき関係だろ？』
【･････････】
『見せたくないってことはまた気を遣われてる？』
【ううん】
『A！おいで！』

手を広げると俺に飛びついたA。
来てよかった
1人で泣いてなくてよかった
大丈夫を当てにしなくてよかった。