女優の私が推しの彼女はじめました 8 (ページ7)

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T O K I O カケル ③ ページ7

【あのさあのさ！もう普通に質問しちゃっていい？】
『えっ！いいですけど逆にいいんですか？番組的に！』
【多分慎太郎とあの女優さんの話なんてみんな聞きたい】
【そうそう！】
【掘り下げていきます？】

なんて言ってもらった。

【今こそお子さん生まれて幸せな家族なわけじゃん！】
『はい！ありがたいことに！』
【若手ジャニーズの熱愛と結婚ってにぎわってたし！】
【そうね！今でも断然若いもんね！】
【どう？先輩たちに気まずい感じとかあるの？】
『全然です！“あの子が家にいるってどんな感じ？”とか』
【あ！聞かれたりする？】
『めちゃくちゃ聞かれます！』
【やっぱり旦那としての慎太郎が羨ましいんだよ！】
【みんな知りたいんだろうね！】

だって俺とAが夫婦なんだから知りたいのかな。

【ちなみに慎太郎のAちゃんの表情で好きなのは？】
『もちろんどんな表情もホントに大好きなんですけど』
【まぁね！一緒にいる分色んな表情知ってるからね！】
『母としての彼女の表情がホントに好きです！』

色んな表情のAを知ってる。
女優として
女性として
母親として
妻として
俺にしか見せない表情があるように
光灯にしか見せない母親の顔がある。
なんか俺より通じあってる感じになる。
母親になったAがホントに美しい。

【あー！ママの顔はホントに美しいよね〜！】
『そうなんですよ！』
【分かる！】
『10ヶ月を乗り越えて苦しさと痛みに耐えてあの感じ！』

俺に言い出せなかった妊娠があって
つわりの期間を超えて
短時間の何かをするだけで張りを感じて楽じゃないし
重かったり痛かったりで寝付き悪く寝不足だったのも
予行演習として戦ってた前駆陣痛も
お腹の子に会えると戦った汗だくのあの時間も
誰かに変わって欲しいと思ったかもしれない。
だけどその時間を超えたからこそ
我が子に見せる優しさ厳しさ愛おしさがある。
その期間をずっと隣で見てきたからこそ
ママとしてのAの表情が好き。
でもホントに･･･“俺は楽なんだな”って思ってた。

『もう感謝と尊敬ですね！』

母親が育児をするのは当たり前。
父親が育児をすると“イクメン”と言われる。
まったく意味不明。
女は当たり前
男はカッコイイ
見たいな。
俺。育児を楽しみたい。
イクメンなんて言われたくない。
何が“子育てに積極的に関与する”だよ。
女も当たり前
男も当たり前
生んだのは妻
誘ったのは旦那じゃん。
当たり前って思ってる。