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あー、
久しぶりに外出たら、やっぱ家がいいな
とか思ってしまう
昨日、やっとヒートが終わったのだ
通り慣れてる道を歩いていく、と、
前方に見知らぬ人
「ふーん、お前が笠野蓮、か。
ヒョロっちいな。お前ほんとに北高の頭かよ」
俺より、幾分も背が低い。
制服は山川高の学ランだ。1年かな？
「おい、お前今失礼なこと考えてねぇか？」
「え？俺？考えたりしてないけど…」
「嘘だ！お前は俺の事をチビとか1年とか思ってるだろ！？」
「え、一年じゃないの？」
俺が首を傾げると、その子は額に筋をうかべる
「知らねぇか…？山川高の鈴木亮ってやつ」
「名前は聞いたことあるよ。そっちの高校の
頭だよね…」
言い終わろうとした瞬間、目の前に拳が迫ってくる
それを無言でかわすと、その手を掴み捻りあげる
びっくりした…いきなり殴りかからないでよ…
でも、気を抜いてたら食らってたかもしれない
それくらい、早かった
あ、もしかしてこの子が…
「鈴木…亮？」
「ちょ、痛い痛いやめろ！」
俺は自分がずっと手を掴んでたことを思い出す
「強いんだね、君」
「お前に言われたくねぇわ！余裕でかわしたくせに！」
すごいガンを飛ばしてくる。こわいな…
「なぁ…お前ってさ…」
いきなり、鈴木が声を潜め始めたので、
耳を澄ます
「Ω…なんだろ？」
「そうだけど？どうしたの？」
俺がΩというのは、この街の不良ほぼ全員知ってる
今更なんの確認だ？
「ヒートのさ…薬持ってる？」
そう言えば、さっきまでは気付かなかったけど
Ω特有の甘い匂いが微かに香る
「え、もしかして鈴木君オメg…」
「っるっせぇ大声出してんじゃねぇよ！！」
見えないな…ヒート中のΩに
「今日、体がだるくてさ…
まわりはβばかりだし、薬とか持ってるやついねぇから…
ケンカで勝って奪ったらいいかなって…」
「なんでそんなまわりくどい方法なの？」
彼はよくわからないな…
「薬ならあるよ？ほら、手出して」
注射タイプの抑制剤を渡す
「喧嘩には負けたけど、言ってみるもんだな」
「ちなみに、君は番いるの？」
そう問いかけた瞬間、まるで恐ろしいものを見るかのように俺の顔を見た
え、なんか地雷？この街に限って、無理矢理ってことはないだろうけど…
「誰にも言うなよ…？」
そう言うと、彼は語り始めた
※次の話ちょいエ ロいかも
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作者名：Ｓに憧れるドＮ | 作者ホームページ：http://uratuku/esuenu
作成日時：2018年7月8日 20時
