【wrwrd】【軍パロ】スパイに失敗致しまして。 (ページ5)

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バレた。2 ページ5

Aside

気付いた瞬間には遅かった。

？「ﾁﾁﾁﾁチィ～ッス！！」

『なっ…？！』

全く気付かなかった…！！

いつの間にか背後にいた緑の奴の蹴りを食らう。

瞬時に防御をしたがそのまま見上げていた大きな机に落とされた。

が、すぐさまナイフを構える。

？「やぁ。侵入者くん。我々が気付いてないとでも思ったか？」

一際異様な雰囲気を纏っている金髪赤目の男が笑いを浮べながら話しかけてくる。
察するにこの男がこの国の総統、グルッペン・フューラーだろう。

gr「おや、無視かね。」

その男の声など聞きもせず、私は逃げ道を考えていた。集中していたにも関わらず任務をしくじるのは何年ぶりだろうか。あの私を蹴った男、全く気配がしなかった。
その緑の男に視線を移せば、いつの間にか下に降りてきており、フードから見える口は弧を描き、鋭い歯が見えていた。

？「グルッペン無視されてるめう～」
gr「む、うるさいゾ。無視などな」

その男の言葉を遮るように、私は部屋の出口へ素早く駆け抜けた。

背後から何やら騒がしい声が聞こえるが気にもとめず走りを止めずにいると、

ｶﾞｧｧｧﾝッ！！！！！！！！

目の前の床にスコップが飛んできた。