【wrwrd】【軍パロ】スパイに失敗致しまして。 (ページ4)

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バレた。1 ページ4

nottoside

「………で…………」

そろりと足を忍ばせた場所の下から複数人の話し声が聞こえる。
部屋は吹き抜けになっており、大きい机を囲むように何やら会議を開いている様子をAは確認する。

潜入する前に教えられた者の容姿と真下で話している奴らの姿を頭の中で一致させていく。

やはりこいつらがこの国を仕切る人物。

そうAは確信を持つとより一層奴らの話し声に耳をすませた。

？「……で、異論はないかね。諸君。まぁ聞かんが。」

金髪、赤目の一際目立つ容姿の人物が口角をあげながら問いかける。

？「それ聞く意味ある…？まぁええやろ。」

呆れた表情をした赤いマフラーをまとった人間がそう返す。

？「相変わらず傲慢やな～」
？「そうやそうや！！」
？「とかなんとか言っといて反対意見なんかないくせによう言うわ…」

あんなのが本当に国を纏めている重要人物なのか、とAが疑いたくなる程ほのぼのとした会話にAは聞く意味があるのか、と思った。

？「まぁまぁ、意見も一致したしさ、」
？「あぁ。そうだな。」

ゾワッ

瞬間、殺気と違和感に気付く。

壁に寄りかかっていた緑の奴、どこに行った。