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それからの車内は
不思議と緊張もせずに話せた

今は、どんな練習してるだとか
こないだツアーで行った時にあったこと
色々教えてくれた

『あっ!海…』

MK『調度、いい時間かな。
この辺り夕日がキレイに見えるんだ』

『ほんとだ…すっごく綺麗…』
窓をあけて、風を感じながら…
こんな景色みたのいつぶりだっけ?

MK『ヌナ、忙しいから
なかなか見れないでしょ』

『…うん。今、いつぶりか考えたけど
思い出せないや(笑)』

あはは…
って横で笑うマクは
とってもカッコよくて
…友達でいいって
…マクの願いを
って想いを吹き飛ばしちゃいそうになる





MK『着いたよ』

そこには、可愛らしいカフェがあった

『オシャレなお店だね』

MK『色々、調べてたら
ヌナ好きそうだなって』

こんな一言で
簡単に舞い上がってしまう私は
…友達失格だ

料理も、美味しくて
こんなのカフェで出せるかもねなんて
2人で話して

私には、夢のような時間

マクがせっかくだから浜辺散歩してこー
って言うから少し後ろを歩く

もう辺りは、暗くて月明かりがキレイ
ひとけも少なくて
マクだとはわからないだろう

『ヌナー、気持ちいいよ(笑)』

波打ち際をぴちゃぴちゃ歩くマク

絵になるなぁーなんてボーっと考えてると

急に手を引かれて、転びそうになる

『ちょっと!!マク、危ないって』

MK『ごめんっ(笑)だってヌナ
さっきからボーっとしてるから』

波から逃げたり、水をかけたり…

でも、時間はあっという間にくる

『そろそろ帰ろっか…』

MK『そーだね』

かげになって表情が見えない

…けど繋いでる手をギュッと握られた

MK『…なんか寂しいね』

聞こえるか聞こえないか

波の音で消えちゃうぐらいの声

『うん…』

同じ気持ちだよって言う代わりに
ギュっと握り返した

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作者名:ゆな | 作成日時:2016年8月7日 6時

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