episode#45 ページ45
『……?』
私は言われた通り、見た。
何これ。
小さい機械?
あ…。
『これ、盗聴器…』
JK「ごめん、呆れるよね。オレのこと、嫌いになったでしょ?オレ、盗聴器つけてたから今までAが話してたこととか全部分かってるんだ。ごめん…ホント。嫌いになっちゃったよね…でも、本当にAがどこにいっちゃう気がして怖かったんだ」
そう言って肩を小刻みに震えさせて泣くジョングク。
JK「Aがオレのこと、拒絶したときも本当は苦しかった。今まで何やってたんだろうって。オレのやってきたこと、最低だったなって。それ、貸して」
私は盗聴器をジョングクに渡した。
すると、ジョングクはそれを踏み潰して。
↑※物をそんな風に扱ってはいけません
JK「…今まで縛り付けて本当にごめん。Aは自由になって。こんな幼馴染でごめんね。こんな心の狭い奴でごめん」
そう言ってしゃくりながら泣いて。
私…何でこんなに傷ついているんだろう。
今までだったら『やっとグクから解放される!』って言うところなのに。
『嫌だ』
気づいたらそんなことを言っていた。
JK「え?」
『何で急にそんなこと言い出すの?今まで散々私のこと縛り付けてたのに‼もう私、分かんないよ…』
ん?
雨?
な訳ない、建物の中で降るわけがないんだから。
じゃあこれは、私が泣いているのかな…。
それを拭き取るジョングク。
さっきまで泣いていたのに、まるでびっくりしたうさぎみたいな顔で私の頭をなでなでして。
JK「もしかしてAは…オレのことが好きなの?」
『…分かんない…ただ居ないと落ち着かない。グクが私のそばにいないと落ち着かないの…』
JK「それって…グスッ」
急に泣き始めるうさぎ。
え?
は?
今度は私が驚いて涙止まったんだけど。
JK「A。人ってさ、嬉しくても涙出るんだよ」
『は?どうしたらそんな風に…』
JK「だってさA、オレのこと好きなんでしょ?」
泣きながらそう言って嬉しそうに笑うジョングクは本当に可愛くて。
そうなのかもしれない。
なんて、思い始めていた。
だってこんなことを口走っていたから。
『グクは。グクは私のこと、どう思ってるの?』
JK「オレ?前に言ったでしょ、オレは昔からAのことが好きだって」
そう言って笑ったきみはとてもかっこよくて。
でも。
一方でうさみたいに愛しくて可愛いかった。
episode#46−JN&JM&JK side−→←episode#44
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョングク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
senri(プロフ) - レモンさん» 大丈夫です! (2018年7月19日 16時) (
レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - senriさん» ボード行っても大丈夫ですか？ (2018年7月19日 16時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
senri(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます。いいですよ! (2018年7月19日 16時) (レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ここにすみません良かったらバンタン語りたいです…(いきなりすみません。気になりました。) (2018年7月19日 16時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
senri(プロフ) - コメントありがとうございます。それなら良かったです!これからもっと面白く書けるように頑張りますね! (2018年6月6日 7時) (レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：senri | 作成日時：2018年6月5日 20時
