episode#40 ページ40
『え?』
JN「ナムジュンに恋したのはたぶん、Aちゃんの本当の気持ちだと思う。…でも、いつだってきみのここにはさ、」
自分の胸をトントンしながらジン先輩は続ける。
JN「チョンくんがいた。そうでしょ?」
そう言って手を下ろし、目を伏せる。
JN「後輩のキム・テヒョンくんに言われたんだ。『オレ、チョン・ジョングクには勝てないです』って。僕もそう思うよ。結局きみの心を常に埋めることができているのはチョンくんだけなんだと思う」
NJ「…お待たせしました。“いつものミラクルハッピーワールドワイドハンサムなリッチコーヒー”でございます」
なっ!
何そのやたらと横文字の多いコーヒーの名前は。
ジン先輩の方を見ると目を輝かせて美味しそうに匂いを嗅いでいる。
JN「ほんと、ナムジュンの淹れるコーヒーは世界一だね。まるで僕の顔のようだ。ッハッハッハッ…」
いや、そこ笑うとこじゃないし。
NJ「それから…“大人になりたい女子のエスプレッソ”でございます」
なっ…!
ちょっと!
恥ずかしいんでその名前やめてくれません?
そう思いを込めてナムジュン先輩に睨みをきかせると。
NJ「久しぶりだね、A。綺麗になった」
そう言って悲しそうに微笑んだ。
私の大好きだったあのエクボをまた見ることができるなんて…。
ん?
でもなぜだろう。
さっきジン先輩から聞かされたあの話を聞いた後だと、ジョングクの顔が浮かんできて…。
いかんいかん。
久しぶりに会えたのに。
そう首を横に振って頬を叩く。
JN「あっ!僕ちょっとおトイレ行ってくルネ!」
明らかに気をつかっているジン先輩に。
私は何も言えずにただ座っているだけだった。
NJ「A、元気?」
低く響く先輩の声。
「え…はい」
鳴り響いてやまない心臓の音。
NJ「ごめん…さっきのジニヒョンとの話。聞いてた」
ふと見上げるとキラッと光るピアス。
なんか変わった気がするのは私だけなのかな。
NJ「オレさ、Aのこと。呆れたとか、嫌いになったとか。そんなんで別れたんじゃないから。自分に自信がなかったんだ。さっき言ったような噂とかが耳に入ってきて…分からなくなった。Aのことも自分自身でさえも。何よりも…」
そう言って唇を噛んだ後。
NJ「ジョングギの存在がオレを分からなくさせたんだ」
そう言った先輩の表情はとても大人びていた。
episode#41−NJ side−→←episode#39
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョングク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
senri(プロフ) - レモンさん» 大丈夫です! (2018年7月19日 16時) (
レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - senriさん» ボード行っても大丈夫ですか？ (2018年7月19日 16時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
senri(プロフ) - レモンさん» コメントありがとうございます。いいですよ! (2018年7月19日 16時) (レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ここにすみません良かったらバンタン語りたいです…(いきなりすみません。気になりました。) (2018年7月19日 16時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
senri(プロフ) - コメントありがとうございます。それなら良かったです!これからもっと面白く書けるように頑張りますね! (2018年6月6日 7時) (レス) id: c66ae1be2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：senri | 作成日時：2018年6月5日 20時
