CASE_29 ページ29
YOUR SIDE_
家に帰ると、まるで待ち構えていたように勝利が玄関にいた
隣にいる廉を睨みつけて問いかける
勝「 なんのためにAを家に泊める 」
なんで勝利そのこと…
廉「 お前には関係ない 」
勝「 Aは絶対にお前の家には泊まらせない 」
「 ちょっと待って、なんで勝利知ってるの…？ 」
勝「 それは言えない 」
途端に勝利が怖くなった
怖い、いや違う
不気味に思ってしまった
知るはずの無い情報を知る勝利
そう言えば私と廉が酔っ払ってる時、
勇太くんが駆けつけてくれたのは納得がいったけど
あの時どうして勝利は現れたの？
それに、私と廉がキスする振りをした時も
LINEをしてきたのは勇太くんじゃなくて勝利
それに、あの日だって…
女子大生が殺されたのは“勝利が店を出た後だった”
その瞬間全てが崩れ落ちた
「 勝利だったのね… 」
私はすぐに家を出た
飛び出すように
魔物から逃げるように
廉「 A！ 」
私が電柱の下で泣いていると廉が優しく抱きしめてくれた
「 多分、勝利が… 信じたくないけど… 」
廉「 大丈夫、俺がAを守るから 」
私は廉の胸で泣いた
声が枯れるまで
だけど押し寄せてくる恐怖からの震えは止まらなかった
それから2人で廉の家へ行った
廉「 ごめん、散らかってるけど適当にくつろいでて 」
「 …ありがと 」
そこまで廉の部屋は散らかってなかった
ただ服が若干散乱してた
廉「 お腹すいてる？ 」
「 …すいてる 」
廉「 ほな俺が手料理つくったるから待っとき 」
こう見えて廉は料理を作るのが上手い
いや、すごく上手い
いい匂いが漂ってくる
そうしてるとなんとなく眠気が襲ってきた
けどお腹が空いてたから意地でその眠気に耐えた
____________20:00
「 はあ美味しかった 」
廉「 お風呂入る？ 」
「 入りたいけど… なんかすごく…ねむ… い… 」
私の意識はそこで途切れた
目が覚めた時、私はベッドの上にいた
いや、正確にはベッドに縛り付けられていた
続く (更新停止中)
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みよ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしています！ (2021年6月4日 8時) (
レス) id: 09faef6e8f (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - すごく面白いです！毎回ドキドキしながら見てます (2020年11月11日 9時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん - とってもおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 7968a35903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっくー。 | 作成日時：2020年4月14日 2時
