CASE_28 ページ28
YOUR SIDE_
夕食を食べて、私と勝利は部屋へ戻る
お互いに課題を終わらせ少し休んでから電気を消した
電気を消す前、確かにそこに箱はあった
廉「 で、朝なったらその箱は消えてたと 」
「 そう 」
鍵だけは私が隠してたからあるけど
肝心の箱がないとどうしようもできない
廉「 その箱絶対見つけだしたいな 」
「 何かがあるはず 」
廉「 それは幼なじみの箱なん？ 」
「 わかんない 」
そういえば前に誰かが私の部屋を漁ってたっけ…
「 この前、誰かが勝手に部屋に入り込んでたの 」
廉「 …えっ？ 」
「 私は咄嗟に勇太くんのクローゼットに隠れて、そこでこの鍵を見つけたの 」
廉「 ってことは、その犯人が探してたのはその鍵… 」
だとしたら、犯人はまた戻ってくるかもしれない
それに、部屋を漁ってたことを知ってる私を
ただで生かすかどうかも分からない
「 私、犯人にバレたの 」
廉「 どうやって…？ 」
「 クローゼットに隠れてたら、犯人が、“ここか”って言ってドアを開けられそうになって 」
廉「 顔見えた？ 」
「 見えなかった
けど、声はどこかで聞いたことあるようだった 」
廉は急に真剣な顔をする
廉「 A、ほんまにちゃんと聞いて欲しい 」
「 なに…？ 」
この前、1週間は気をつけて欲しいって言われてから
廉の発する言葉が怖くなってきてる
廉「 5日間だけ俺の家に来て欲しい 」
「 …えっ？ 」
廉「 心配やねん 」
来るって、泊まるってことだよね…？
いやいや、男女でお泊まりなんて…
「 でも私の部屋には勝利がいるから大丈夫だよ 」
廉「 お願い 」
廉の目は本気だった
「 …そこまで言うなら 」
廉「 よかった… 」
「 けど条件がある 」
廉は何かを隠してる
勝利との関係も、この前言ってた1週間のことも、
「 廉が隠してることを全部話して 」
廉は驚いた顔をする
それと同時にどこか恐怖を感じるような
そんな顔をしている
廉「 …わかった 」
「 ありがとう 」
それから私たちは話題を変え、時間を共にした
廉「 荷物取りに行こっか 」
「 そうだね 」
ここからが1番の難関
勝利を説得しなきゃ
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みよ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしています！ (2021年6月4日 8時) (
レス) id: 09faef6e8f (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - すごく面白いです！毎回ドキドキしながら見てます (2020年11月11日 9時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん - とってもおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 7968a35903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっくー。 | 作成日時：2020年4月14日 2時
