CASE 24 ページ24
YOUR SIDE_
しばらく沈黙が続く
廉「 あのさ、俺実は… 」
廉が何かを言おうとした時だった
____________ｶﾞﾁｬｯ
「 あっ 」
冷えきった目で廉を睨みつけていたのは
「 勝利… 」
勝利は無言のまま廉へ近づく
勝「 …誰だ、お前 」
憎しみが混じったような瞳が廉を刺す
廉「 …お前こそ、どういうつもりや 」
勝「 お前やっぱり… 」
勝利はバツが悪そうに目を逸らして廉から離れる
勝「 …早く帰って」
「 ごめん廉、また明日ね 」
私はこんなに怒っている勝利を見るのが初めてで、
怖くなった
廉「 …なんかあったらすぐ駆けつける 」
____________ｶﾞﾁｬｯ
廉がいなくなった部屋に沈黙が流れる
勝「 ごめん、取り乱して 」
「 ううん… それより、廉のこと知ってるの？ 」
勝「 知らないよ 」
勝利はふっとため息をついて私のベッドへ横たわる
勝「 一瞬でいいから、こっちきて 」
私は勝利の隣に座る
起き上がって、後ろから抱きしめられる
勝「 ずっとこのままでいたい 」
勝利の心臓の鼓動が背中を伝ってわかる
…やけに恥ずかしい
勝「 ねえ… あいつのこと、好きなの？ 」
「 えっ？好きとかじゃないよっ 」
急に聞かれたからびっくりしてしまった
勝「 お願いだから俺から離れないで、不安になる」
「 えっ、どういうこと？ 」
勝「 俺聞いたんだ、あの殺人鬼に狙われてるのはAの学校の生徒だって 」
「 なんでそれ… 誰から聞いたの？ 」
勝「 言えない… けどそれがAだったらどうしようって… 」
勝利の不安そうな声が耳元で聞こえる
勝「 さっきのやつもAを狙ってたらって思うと… 俺… 」
こんなに不安そうな勝利を見るのは初めてで
なんとなく愛おしくなった
胸が高まる音が聞こえた
「 私はどこにも行かないよ
だって、勝利が私を守ってくれるんでしょ？ 」
私は振り向いて勝利にそっと微笑む
勝「 …っ 」
その時の勝利の赤らめた表情は
今まで見てきた表情の中で1番印象的だった
…不覚にも好きだと思ってしまった
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みよ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしています！ (2021年6月4日 8時) (
レス) id: 09faef6e8f (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - すごく面白いです！毎回ドキドキしながら見てます (2020年11月11日 9時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん - とってもおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月26日 12時) (レス) id: 7968a35903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっくー。 | 作成日時：2020年4月14日 2時
