. * P ! n k * . 【花巻貴大】 (ページ30)

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二年以上ずっと一緒にいて

今までに見たことないほど冷たい目に

静かながらも圧力の掛かった低い声。

花巻｢俺は確かにお前のこと運んだけど

たったそれだけだろ。

それ以上も以下もねーからな｣

言い終わると同時にピシャリ、と

勢いよく閉められた保健室のドア。

私は本当に馬鹿だ。

勝手に町倉さんの可愛さと人の良さに嫉妬して

傷付けるようなことして。

いつからこんなに欲張りになったんだろう。

はじめはただ、話せるだけで幸せだったのに。

視界が歪んできて頬を涙が伝った。

＿＿＿＿ガラッ

急に開くドアの音にビクッとする。

誰だか分からないが

みっともない所は見られたくなくて

布団を目の上まで引き上げた。

コツ、コツ、と足音が近付いてきて、私のベッドの横で止まった。

そして額に、じんわりと温かいものが触れた。

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