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＿＿＿＿キーンコーンカーンコーン
5時限目始業のチャイムが遠くで鳴る。
一向に離してくれる気配のない及川先輩。
貴方｢あの、5限始まります｣
回された腕を解くことの出来ないまま
顔だけ及川先輩の方へ向ける。
及川先輩は、私の肩に顔を埋めていた。
そのままこもった声で
及川｢…行っちゃうの?｣
と控えめに私を引き止める。
貴方｢…分かりました、サボりましょう｣
岩泉先輩が及川先輩を放っておけない気持ちが
少しだけ、分かった気がした。
．
．
．
及川｢俺さ、今まで何度か見たんだ。
Aちゃんのさっきみたいな場面｣
ごめんね、と隣に座る及川先輩が
掠れた声で私に告げる。
見られていた自覚はないが
確かに私はさっきのような呼び出しや
嫌がらせを受けたのははじめてではない。
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作者名：ぽよたろう | 作成日時：2022年5月31日 15時
