【酒場はいつでも騒動の元】3 ページ9
「昨日の金がそんなに！！何たる醜態！！カッコ悪！！」
頭を抱えながら何やらよく分からないことを大声で言っているフランキーに、Aは首を傾げる。
「この俺が、宵越しの銭を持っちまうとは！！ええいっ、貸せ！！」
するとフランキーは後ろにいた女から金をもぎ取った。そのまま机に足を乗り上げるという非常にマナーの悪い行動を取ると、手に持っていたベリー紙幣を頭上より遥か上の空中へと巻き上げた。
「客共！運が良かったな。てめェらの飲み代、全部俺の奢りだ！！」
「マジか！！」
これにはAも驚きである。
「好きなだけ飲みやがれ！！」
「おおお！！」
「さすがフランキー！！」
先程までビクビクと静かに成り行きを見守っていた客のテンションも、明らかに上昇している。
「よっ！ウォーターセブンの裏の顔！！」
本当に大盛り上がりである。
Aは先程の発言に少し引っかかりながらも、飲み代がタダになった事に感して本当に嬉しいのか、少ひだけ引っかかった違和感のことなんて既に忘れてしまっていた。
・・・・・・
だからだろうか…普段絶対にしないヘマをしてしまったのわ…。
大将天王は、非常にお酒に強く、非常にお酒に弱いのである。
「甘いお酒好き〜！初めに、とりあえず生言っとく？って勝手に注文する上司なんてタヒね！！果実リキュールが1番じゃ！！」
大将天王は一度酒を飲むと酔いつぶれて眠ってしまうまで止まらないという悪癖がある。吐いたり倒れたりといった迷惑のかけ方はしないが、割とめんどくさい。
ちなみに翌日、二日酔いをしない。そして後半のキャラ崩壊時の記憶はゼロ。
もしその時の記憶がAに残っていたとしたら、Aは恥ずかしさのあまり地面に頭からめり込むだろう。
「ろふぃ〜はんおっぅ〜りゅひ〜しゅき〜」
もはや周りは、Aがなにを言っているのかすら、わからない状況だろう。
呂律が回っていない口で紡ぐのはAと親しい人物の名前。ちなみに言うと、ドフィ、ハンコック、ルフィの順番だ。
「ふあふあ〜えへへ〜」
現在でこそ一人でえへへと笑っているだけだが、ここにAと親しい人物がいるとまた状況は変わっていたことだろう。その状況については、また機会があれば話すことにしよう。
「もふもふ〜」
言葉とは真反対の硬い木のカウンターに突っ伏す。
フランキーといつの間にかそこにいたココロの大切な発言を聞くことも無く、Aの意識はそのままフェードアウトしていった。
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
