【だけどおっちょこちょい】2 ページ35
やぁ、引き続き私が話すとしようか。
どかんばこんがっしゃーん！等大きな破壊音が聞こえていたことは認めよう。あらかた、ルフィの仲間が乗り込んできていたことはわかっていた。
だがしかし、睡魔には勝てない。
本人の意志とは反対に揺れる体がどこへ向かっているかも気にせず、私は眠り続けた。
だって色々疲れたんだもん。私珍しくいっぱい働いたもん。誰か褒めてくれてもいいぐらいだよ？
ふと人間の気配が増えていることに気がついた私は飛び起きた。そして目の前にいたのはCP9ではなく、ルフィと愉快な仲間達だったというわけさ。
・・・・・・
「大将天王ともあろうものが…睡魔に負けて眠っているところを誘拐されるなんて…っ！！」
「あなた意外とマヌケよね」
何たる失態！！頭を抱えながら唸っている私に対して、ナミちゃんのストレートな発言が矛となって私の心にグサッとささる。
「ナミちゃん…酷い」
「事実でしょ？サンジくんに横抱きにされて連れてこられた時は何事かと思ったわ」
なるほど、どうやら私はサンジくんに連れてこられたらしい。いや、だいたい予想はついていた。
「…女でもない私をそんな丁寧に扱ってくれるなんて…優しいね、サンジくん」
「…Aはまた別だよ」
「………そう？ありがとう」
この顔が整っていることは私が1番よく知っている。だからこそ、メロリン状態になりそうだったサンジくんが耐えたことを褒めたい。
…トナカイくんにバレたことだし、全体を見る限りこの反応はもう、私の性別もバレてるだろうな。
「サンジくん、ありがとう」
「え？うん、どういたしまして」
2回も礼を言った私に首を傾げるサンジくん。ルフィも可愛いが、こういう感じの歳下も可愛いなぁ…。
男であると私が偽っている理由はもちろん皆知らないだろう。だからこそ、私を男と言い続ける彼らには感謝せざるを得ない。
改めて周りをぐるりと見渡した。ガレーラの従業員数名と、個性豊かな服装の人達に、ルフィの仲間達。酒場で見かけたご婦人と子どもと兎？までいる。
「この列車はエニエスロビー行きだろう？ご婦人」
「んがががが、また会ったね天王。その通りだよ」
「私も御一緒して良いかい？」
「もちろんさ」
ルッチから借りたスーツジャケットをそのまま羽織ったまま、目指すはエニエスロビー。
「待ってろルッチ！今ジャケットを返しに行くよ！」
「目的それだけかよ！！」
変な仮面を被った長鼻くんのツッコミは非常にキレがよかった。
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
