【生温いポタポタ】1 ページ26
「ルッチ、時間よ」
先程からずっと時間を確認していたカリファが、ルッチに告げる。
「もうそんな時間か」
「早く私達もここを出ましょう。もう時期火が回るわ」
「えっ！？」
あまりにも突然告げられた言葉に、CP9意外から驚愕の声が飛び出す。
「何それ私知らない！！」
「言ってなかったからな」
「言えよ！！」
「言ったら全力で阻止するだろ」
「当たり前だ！！」
証拠隠滅の為に事前に用意していたらしい。炎は全ての証拠を文字通り消し炭にしてくれる。死体も残らず、悪臭や感染病といった公害も防げる。これほど効率の良い証拠隠滅方法は無い。
「ついてこい、天王」
「断る！！まだ身動きが取れずに息のある船大工も居るんだ！！見捨てるなんて出来ない！！」
見聞色で探っているのだろう、確信を持って言うAに、ルッチのイライラは募っていく。
本来ならば海賊を物理的に沈めて、さっさとこんな所からおさらばをしている予定なのだ。
Aと行動を共にしてから、なんだかんだルッチの方が振り回されている気がしてならない。
先程の任務契約だってそうだ。何故己の身を交換条件にしなければならないのだとルッチは思った。いや、ルッチ本人から提示してきた条件ではあるのだが、正直なところ提示した本人は納得できていない。
ルッチは苦虫を噛み潰したような顔をしながら、１階フロアに向かおうとしているのであろう、今にも駆け出そうと体制を変えたAに飛びかかった。
「ぅ"ぐっ…！」
「A！！」
いとも容易くルッチに捕まったA。仕方がない、現在のルッチは能力で姿を変えているのだ。背後から押し倒されたため、うつ伏せになってしまった体制は大変息苦しそうである。
ルッチに馬乗りになられ身動きが取れないAに、ルフィが黙っているわけもない。
「おい！！Aを離せ！！」
「大人しく逃げればいいいものを、馬鹿じゃのォ」
ルッチに向かって繰り出されたルフィの攻撃を、素早く前に飛び出してきたカクが止めた。
「お前の相手は俺だ！！」
「…ロロノアか」
しかしゾロの援護によってルフィはカクを突破する。
三刀流に対して船大工が普段木材を切るのに使用する刀で相手をするカク。
勿論普段使用では真剣と交じあうことを無い。並の海賊ならこれで充分だったのかもしれないが、賞金首である海賊狩りのゾロはそこらの海賊達とはひと味違った。
パキンッ！！
「……」
ゾロの見事な刀筋によって折られた己の武器を見つめるカク。
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
