【立場？問題？関係無い！】5 ページ18
「酷いやられ方だ…」
アイスバーグの寝室に近づけば近づく程、血を垂れ流して倒れている船大工達の姿が増えていく。
「気を引き締めろよ、ルフィ。相手はなんと言ってもCP9…って」
Aは必死に走っていた。アイスバーグを救出する為、それはもう必死で走っていた。
だから気づかなかった。ルフィとパウリーの姿が消えていた事に。
「嘘だろ！？えっ、はぐれたのあの距離で！？」
どこか遠くから聞こえてくる破壊音。
「…まさか、壁を突破って進行してるとかそんなことは無いよね？」
壁を破壊しながらアイスバーグの部屋を探している弟の姿を思い浮かべ、Aは苦笑いした。
「有り得る…ルフィならやる」
どちらにせよいずれ辿り着くことはできるだろう。
派手な登場になるとは思うが、殴り込むぐらいの方が勢いとしては良いのだ。
「ルッチの面食らった顔が見れるなら一興だな」
少しズレた理由ではあるが、ルフィの殴り込みに期待を抱くA。
この場の雰囲気に似合わない抜けたことを考えながらも走っていると、Aの視界の中に見覚えのある場所が入ってきた。
「うわっ…ここも酷い有様だな」
大きな扉の前には椅子が5つと、倒れる船大工達。
その中には見覚えのある格好をする人物も二人ほど混ざってはいるが、別人だ。
「自分の偽物を用意してまで…用意周到なことだな」
ルッチとカクに似せられた人物が誰かは知らないが、Aは手を胸にあて冥福を祈った。
だからといって、後ろから近づいてくる足音に気づかなかったのは非常に情けない話である。
「天王！？」
「A！？」
「天姫！？」
「えっ？」
刀を3本構えた攻撃の勢いが止まることはなく、Aは斬撃に巻き込まれながらアイスバーグの寝室に飛ばされた。
・・・・・・
「痛い！！」
「……天王」
「ルッチ！！なんで避けたんだ！！」
「今までどこに行っていたんだ？」
「受け止めてくれてもいいだろ！？」
「我々の任務には協力してもらう手筈だが」
「人の話を聞けよ！！」
説明しよう。ゾロの斬撃をくらい、扉ごと吹っ飛ばされたAは壁に激突した。その際、吹っ飛んできたAにぶつかりそうになったルッチは、軽い身のこなしでAを避けたのであった。
「たんこぶ出来たらお前のせいだからな！！」
「……ふっ…」
「笑ったな？今鼻で笑ったな！？」
先程までのシリアス具合はどこへ行ったのやら。二人の攻防、というよりは一方的なそれに、周りにいた人間は唖然とした。
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
