【立場？問題？関係無い！】4 ページ17
パウリーの悔しさを確かに感じてはいるが、ルフィはパウリーの怪我の具合を再度見る。
ルフィの目から見てもわかるほどに、明らかに重傷である。だからこそ戦闘をするのは無茶なのだ。
「でもお前、そんな身体で」
「だから私が今治療してるんだろ！いいから黙っとけ怪我人！！」
ゴツン！！とパウリーの頭をAが殴った。
「っつ！！何しやがる！！」
突然の頭を殴られたパウリーは勿論怒った。じんっと振動が全身の傷に響いて痛そうな様子だ。
「今回の件については本当に申し訳ないと思ってる」
「お前もどうせ奴ら側の人間なんだろうが！！」
「あァそうさ。所属組織としては政府側の人間だろうよ」
「てめぇ！！」
「でもな！私は腐った政府が大嫌いなんだよ！！だから今こうして正義のコートも脱いでるんだ！！」
Aはリュックに縛り付けているコートをパウリーに見せた。正義と書かれたコートは少し皺が付いてしまっている。
「今回のやり方に私は納得してない。だから私なりのやり方で仕事をするつもりだよ」
にやりと何か悪いことを企んでいるであろう顔を浮かべてもなお、その整った容貌が醜くなることは無い。むしろ妖艶である。
「どうするつもりだ？」
「私の今回の任務は、護衛なんだよ。ご・え・い」
「それがどうしたって言うんだ？」
「ロビンを捕まえることも手伝えって言われたけど、最終的には護衛なんだよねぇ…しかも今は私服だし」
よしできた！と鉄のリングがあるにもかかわらず、今日に包帯を巻いてパウリーの治療を終えたA。
「指銃でよかった…拳銃だと体内に残った鉛玉を取らないといけないからね」
せっせとリュックに治療薬をしまっていくA。
「よっし！！抜けた！！」
「おお、さすがゴム人間だね」
いつの間にか拘束具から抜け出していたルフィに、パウリーは目を丸くした。
「おまっ、どうやって！？」
「俺はゴム人間だからな、伸びるんだ」
得意げに話すルフィ。それを見たパウリーは少し回復した身体を動かして言った。
「よし！ならこれも外してくれ！」
「おう！まかせろ！」
パウリーを拘束している鉄のリングに手をかけるルフィ。持ち物をリュックにしまいこんだAも、鉄のリングを外すのに加勢する。
「私も手伝うよ。そして、早くアイスバーグの所に行こう！」
「すまねェ、手伝ってくれ！！」
二人がかりで拘束具を外す。
ガチャンッという金属が床に落ちた音を合図に、三人は部屋から飛び出した。
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ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
