【立場？問題？関係無い！】2 ページ15
「くそっ！パウリーが倒れた！でも、まだ息はある！！」
アイスバーグとパウリー、どちらも状況が危うい。
パウリーの死期が近いことを意味するように、パウリーの室内にいるCP9の一人が、今パウリーにとどめを刺そうとゆっくり近づいているのだ。
「間に合う？これ間に合うか！？」
Aの与えられた部屋が遠いのが凶と出た。A
どちらかというと足は早い方だが、それでもガレーラカンパニーの建物は広すぎる。
「遠いわ！！」
CP9の手によって始末された船大工が沢山気を失っているのが不幸中の幸いか、Aは堂々と走れているのでスピードとしては申し分ないのだ。だがしかし、距離がある。
「…っ！？この気配は…！！」
ハッと目を見開き、一瞬立ち止まるA。
強く純粋で存在感のある愛しい気配が、パウリーのいる部屋に飛び込んできたのをAは感じ取った。
・・・・・・
「なに？偽物だと？」
パウリーの言葉に先程まで完全に無視をしていた仮面の男が反応した。
「……馬鹿な真似を」
床に倒れているパウリーを睨みつける仮面の男。
仮面の隙間から見える目が確かに険しくなったのをパウリーは見た。
「へへっ…何処の、どいつか…知らねぇが…、作戦失敗だろっ…ぜぇ、…っ…ざまァねェ……残念だったな…！！」
途切れ途切れではあるが、力強く言い放つパウリー。
「俺は…ぅぐっ、……はぁ、…お前らの捜し物が、何なのか…さえ、…っ知らねェよ…っ……」
「生意気な事を…それで我々CP9を出し抜いたつもりか」
仮面の男の纏う空気が変わっていく。
「とにかく囮とはいえ、関わりを持ったお前を生かしてはおかんぞ」
一歩、二歩…コツコツと靴音を鳴らしながらパウリーに近づく仮面の男。
じわりじわりと室内を満たしていく殺気に、パウリーは歯を食いしばった。
「うわあああああ！！」
どごおおおん！！
「うギィィくそぉ！！また挟まった！！」
「…っ、麦わら…！？」
「え？…あっ！ロープの奴！！」
壁に突っ込んできたルフィによって、パウリーに向かっていた仮面の男の矛先が逸れた。
「どうしたんだお前！大丈夫か！血だらけじゃんか！いきなりな奴だなァ！」
「それは、てめェの方だ！ここは…3階だぞ…！！」
場に似合わない緊張感の無い声。やる気があるのか無いのか、だがしかし存在感のある存在。
「麦わらのルフィ。わざわざ罪を被りに来てくれたのか？」
「…ぁ……ああ！！仮面！！お前らか！！ロビンを返せ馬鹿野郎！！」
【立場？問題？関係無い！】3→←【立場？問題？関係無い！】1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です！！リメイク版楽しみにしてます！！ (2月5日 16時) (
レス) @page36 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 移行おめでとうございます。続きが待ち通しいです (2017年9月23日 5時) (レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫缶屋 | 作成日時：2017年9月12日 0時
