白雪は毒林檎を吐き出した【赤井秀一】 (ページ4)

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-truth 2- ページ4

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盗聴器発券機を持った昴が、屋敷中を歩く

それらしいものが仕掛けられていないのを確かめた彼は「おーい、もういいぞー」と2階の部屋に向かって声を張った

返答はない。昴は2階へ上がるとある部屋を開けた

「あーー、疲れたぁ･･･」

そこに居たのは、モニター前で項垂れるコナン

「上出来だったな」と昴は自身の顔に手をかける。変装マスクを解いて現れたのは、先程マカデミー賞を獲得した工藤優作であった

実は、マカデミー賞の会場にいるのは、工藤優作に扮した彼の妻有希子だ。コナンの立てた作戦を実行するため、優作は沖矢昴に変装し、彼の代わりに有希子が夫を演じていた

「しかし････あの"少女"は一体？」

「あぁ、それを今から確かめねーと｣

2人は、1階の奥の部屋へと向かう

＿＿＿＿「ねぇ、A姉ちゃん」

廊下に優作を残し、コナンが1人が部屋へ入ると電気もつけず蹲るAが肩を揺らした

「聞いてもいいかな？A姉ちゃんと、赤井さんの関係」

『────･･･知らない』

そんな人、知らない。Aは震えながらそう口にする
コナンは黙って、彼女の傍へ近づいた

震える彼女の背中を「大丈夫」と繰り返し撫でる

「僕達はA姉ちゃんの味方だよ」
『････うん』

「言える所まででも、話してくれない？」
「倒さなきゃいけない敵がいるんだ」

その為に少しでも多くの情報が必要なのだと、コナンは寄り添うように彼女に言う

Aはゆっくりと顔を上げて、コナンの表情を見る
その切実さに、彼女は酷く胸を締め付けられた

『･････分かった』

彼女は差し出されたコナンの手を握ると、強く頷いた。