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Conan side
沖矢昴の正体を隠すため、俺達はある作戦を立てていた
モニター前に戻り、安室さんと昴さんの会話を盗聴する
「ある男が来派峠で拳銃で頭を撃たれ、その男の車ごと焼かれたんですが」
「辛うじて採取できた指紋が、生前男が触れたと思われる携帯電話に付着していたものと一致しました」
安室さんはゆっくりと本題へ入り始めた。ミステリを語るように、淡々と話す
順に沿って話し、時折質問を投げかけた
・・・・安室さんは、やはり あの来派峠でのトリックを読んでいるのか。
緊迫感に生唾を飲みながら、2人の会話を聞き続ける
「────この近所にはMI6顔負けの発明家の博士がいるそうじゃないですか」
「さぁ、そのマスクを取ってもらおうか」
安室さんはソファから立ち上がって、昴さんに近づいた
昴さんが顔に着けていた不織布マスクを取ると「どういうつもりだ」と安室さんは怒気を含んだ声で言う
「少々風邪を引いていまして、君に移すといけない」
「・・・そのマスクじゃない。変装のマスクを取れと言っているんだ」
「FBI捜査官、赤井秀一!」
昴さんがマスクを口元に戻すと、安室さんは息を整え 冷静さを取り戻したかと思ったら、挑発的に口角を上げた
彼はポケットからスマートフォンを取り出すと、1枚の写真を昴さんに突き出した
「貴方が白状しなければ、────彼女が 危険に晒されるかもしれませんよ?」
差し出された写真を見て、思わず目を見開いた
これは・・・A!?
そこには何故か かき氷を頬張るAの写真が表示されていた
一体どういう事だ・・・。予想外の展開に俺は頭をフル回転させた。昴さんが咳払いを2回して、安室さんに返答する
「この少女は・・・どちら様でしょう?」
「惚けるな。お前とこの少女に ただならぬ関係がある事は分かっているんだ」
「・・・はぁ、」
こうなっては、誰も答えが分からない
兎に角 関係性を否定しておくしかないと思い、何度か否定していると「まぁ、良いでしょう」と安室さんはスマホを再びポケットにしまった
「この少女の写真で、貴方が動揺しているのは確かなようだ」
そりゃあ動揺するぜ・・・
赤井さんとAって、繋がりがあったのかよ!?
俺も知らなかった事実に戸惑いながらも、話を元に戻した
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あ - もう更新されないんですか?待ってます、、 (5月1日 6時) (レス) @page7 id: 19559be0e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月23日 0時