-pursuit 4- ページ47
Toru side
『……まーた そんなこと言う。そんなだから勘違いを生むんですよ?』
『そもそも距離感が近すぎるのも気になってたし____って聞いてますか』
本心だったんだけどな、とは言えなかった
そう言ってしまったら何となく彼奴に負けた気がして。何故だかは分からないけれど
「はは、聞いてますよ」
「それより写真を一枚撮らせてもらってもいいですか?」
『………全然反省してないですよね?』
一応許可を得て、彼女の写真を撮る
幸せそうに頬張る彼女の写真は 素人の撮った写真とは思えないほど良い物に思えた
「素材が良いからですね」
自分のスマホの画像を眺めていると、カシャ とシャッター音がした
顔を上げると『お返しです』と彼女がいたずらっぽく笑っていた
公安としてはあまり写真を残したくないが……
まぁ、良いか
そんな風に思ってしまう程、彼女の写真の中に写る自分の表情の優しさには 驚いたものだ
____その後、僕は警察からの電話を受けて証人として小学校へ向かう
「・・・・・今日は、工藤くんの家へ行くのはオススメしませんよ?」
助手席の彼女は怪訝そうな表情。どうして、と言いたげなので「Aさんにとって 運気が良くないと思いますので」と適当に理由をつける
『・・・・・ヤブ占い師みたいなこと言わないで下さい』
「ハハ、今日は付き合って頂いてありがとうございました」
Aさんを米花町の公園前で降ろし、────
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時