-pursuit 2- ページ45
You side
あの後、安室さんに連れられてやって来たのはすごく可愛らしいカフェだった
車に乗ってと言われた時は何処に連れていかれるのやらと気が気では無かったが、到着した場所は何ともキュートな それこそ若い女の子ばかりの空間であった
「僕一人では気まずくて」と安室さんははにかんで、店の中へとエスコートしてくれた
「ここは最新のかき氷が有名らしいですよ」
『かき氷…？え、この写真のケーキみたいなのがかき氷なんですか？』
「みたいですね。これが写真映えというやつでしょうか」
私の中のかき氷のイメージとだいぶ変わったんだなぁ……
昔ながらの"氷"と描かれたカップ入のかき氷を思い浮かべた
彼はポアロのためのデザートの市場調査をしたかったのだと、私に教えてくれた
一緒にメニューを選んで注文する
「梓さんという女性の店員さんもいるんですが、僕と出かけるのは恨まれるから嫌だと言われてしまって」
『恨……？え、それだと私が恨まれることになりませんか？』
「うーん、まぁ 大丈夫ですよきっと」
『やだ怖い！』
安室さんファン 恐るべし
他人事のように笑う彼は何ら気にしていないらしい。これだからモテる男というのは良くない
ザ 優男 という雰囲気を漂わせる彼は先程からこの店内の女性の視線を集めに集めまくっている
さっきだって注文を聞きに来た店員さんは安室さんのことしか見ないし、頼んでもない焼き菓子のサービスが運ばれてきたりして…
『安室さんって、人気者なんですね』
「褒め言葉ですか？嬉しいです」
またニコニコと…何を考えているのか分からない笑顔だこと
思わず溜息をつくと「でも僕は」と彼が続ける
「多くの気を引くより、目の前の貴女の気を引きたいんですが」
『……は、大した口説き文句ですね』
それはどうも、と彼はまた笑った
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (
レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます！ (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長谷川 | 作成日時：2023年7月14日 21時
