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No side
ベルモットの答えに目を丸くしたバーボン
「珍しい」と揶揄するように続ける
「貴女なら上手く言いくるめて一般人を排除しそうなものなのに、手を出したんですねぇ」
「貴方達の姿を見られてしまったのだから仕方ないでしょう」
落ち度があったのは貴方の方じゃなくて?
ベルモットの眼光は次第に鋭くなる
バーボンはしばし言葉を探った後に「話題を変えましょう」と車を発進させた
助手席で刺々しい雰囲気を漂わせる彼女のことをまるで意識していないように、彼は話し続ける
「小山内A……」
「……」
「はは、そんなに睨まないでくださいよ」
「やはり貴女と彼女には ただならぬ関係があるようだ」
軽快にハンドルを操作するバーボンに、あの女子高生のことなら知らないわよ と言うベルモット
「何を勘繰っているのか知らないけど、不用意な詮索はあまりオススメしないわ」
「そういう訳ではありませんよ」
「あの彼女、あまり健康状態が良くないようなので これからは定期的に僕の料理を食べてもらうことになったんです」
そう言った彼にベルモットは目を見開く
この男が何を探り、企んでいるのか。互いに探り合うように会話をする二人は、その端正な顔立ちからは想像出来ないような鋭い目付きだった
「随分と世話好きなのね」
「それとも、彼女に対して何か特別な思い入れでもあるのかしら?」
「美しい花には誰でも引き寄せられるものでしょう」
貴女もそうであるようにね、と
いとも簡単に挑発を交わすバーボンに、彼女は眉を顰めた
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時