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No side
街灯が煌々と照り、闇夜の中で月がその明るさを強め始めた頃___
杯戸公園前の道路脇に停められた白のマツダRX-7
車内では、金髪の男女はある女性を待っていた
「で?誰なのその女は」
ベルモットが バーボン、と呼びかけてスマホに表示された女性を見る
バーボンは「僕の知りたい真実への 最後のピースになる女性ですよ」と答えた
キザな言い回しが好きな男ね、とベルモットは呆れた
澁谷夏子という小学校教諭の女は、バーボンが安室透という探偵としてストーカー調査を請け負っている女性だ
「……!今、誰かが階段から…」
聞こえてきた打撲音、それは人が階段から転げ落ちる音だった
バーボンは助手席に身を乗り出して窓に手を付き、階段の上を見る
そこには誰かを突き落とした犯人らしき人影
彼は降車すると、階段から落ちたことで血を流して倒れている人影に近づいた
「ちょっと、こんな事で人目を引くのはごめんよ」
追って降りてきたベルモットは 倒れている人物を確認すると、驚いた
それは自分達が待っていた…というか、先程の写真の女だったからだ
「どうやら最後のピースが揃いそうですよ」
バーボンは口角を吊り上げた
彼は公衆電話からこの事件を警察に通報すると「行きましょうか」と車内へ戻る
もう一度座席に着くと「そういえば」と彼が口を開く
「ベルツリー急行で捕まえた鼠……とは、どんな人物だったんです?」
「…………運悪く後方車両に来てしまった乗客よ。安心して?すぐに始末したから」
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時