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新一くんが学校を休み始めて早一週間…

時折メールを交わすものの、どこか真実ははぐらかされているように感じる








(何か言えないような事態に陥っている……?)






___まさか、彼女は不穏な考えを振り払うように顔を叩いた


彼から借りていた小説を返したい、と連絡しても「今度でいい」と言われてしまった

私としてはすぐ物を失くしてしまう厄介な癖があるのですぐにでも返却したいのだと食い下がると、幼馴染の"蘭”ちゃんに託してくれと返信をもらった









『あの、毛利蘭さんはいますか…?』





(どんな子なんだろう……)







度々 話には聞いていたが、顔を合わせたことは無かった彼女を何となく想像してみたことはあった
すごく空手が強いらしいので、男勝りな感じの子なのだろうか?

新一くんと同じクラスの彼女を訪ねると、教室の真ん中辺りから髪の長い女の子がこちらへやって来た









「___えっと、初めまして 毛利蘭です」






……すごく、可愛らしい子


それが彼女に抱いた第一印象だった

話に聞いていた強さと裏腹に、健康的ながらも華奢でいかにも女の子らしい彼女から鋭い拳が繰り出される所など想像もつかなかった








『小山内Aです、突然ごめんなさい』
『この小説を新一くんから借りていたんだけど……』







"新一くん"というワードを出した瞬間、彼女の肩はピクリと揺れた







(……あぁ、そうか。この子は、)




新一くんが好きなんだね


直感的にそう思った。存外 色恋に鈍い方では無い私は、この子の恋路を応援したかった



この本を彼に返しておいて欲しいと頼むと「それなら…」と一緒に彼の自宅へ行くことを提案してきた彼女の誘いは断った

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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時

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