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Conan side
「Aちゃん、貴女とっても肌が白いのね」
蘭のお母さんの病室でしばらく談笑する俺達
初対面だった英理さんとAも打ち解けてきた折に、英理さんが不意にそう言った
そうですか?と自分の肌を見るA
(確かに、日本人離れした白さだよな……)
以前彼女にハーフか何かかと聞いたら、祖父がロシア人だったという話はしていたが
それにしたって目立つ白さだ
しかし、髪や瞳の色は黒だからアルビノという訳でも無さそうだし……稀にある体質なのだろうか
「まるで、童話の"あの子"みたいね。ほら__」
「あ、お母さん!それ私もずっと思ってたの」
_______「「白雪姫!」」
蘭と英理さんが声を合わせてそう言った
確かに、言われてみれば彼女にぴったりの言葉かもしれないと 改めて思う
白い肌に黒く艶のある髪、紅く色づいた小さな唇。丸く大きな瞳はあどけなさを残し、華奢な身体は少女達が憧れる "お姫様" と言っても過言ではないだろう
Aは二人に容姿を比喩されて、薄く紅潮した頬が林檎のようだった
『は、恥ずかしい……』
「でも白雪姫って、悪い魔女に毒林檎を食べさせらちゃうのよね」
可哀想、と眉を下げる蘭
「Aは絶対私が守るし、空手も頑張ろうね!」
『……ふふ、ありがとう 蘭!』
毒林檎か____
意味合いは違ぇけど、俺や灰原が薬を飲んだあの薬もそんな物かもしれないなと 何となく思う
童話のように 真実の愛でこの悪夢が覚めるならどんなにいいだろうかと
柄にもなくメルヘンチックに考えていた
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時