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Memories 2 ページ31

 Syu-ichi side










『秀一、大好きよ!』

「はぁ、お前は軽々しくそういう事を言わない方がいい」







俺達が17になろうかという頃
殆ど毎日のようにAと共に過ごすようになっていた


頭の良い彼女といるのは面白かったし、俺と正反対の性格は意外と居心地が良い




唯……友人に対する好意の伝え方が積極的過ぎるが故に、それがいつかトラブルの元にならないだろうかと彼女の事を心配していた













『秀一だから言ってるのよ、秀一のことだけが大好きなの』










軽々しくなんてないわ、と頬を膨らませてクッションを抱き締めるA











『頭が良いし運動も出来るし、背も高くて····それに私のことをいつも守ってくれるもの』










信用されていないと思ったのか、指を折りながら俺の良い所を羅列し始める彼女


気恥ずかしくなって止めさせると『貴方とても格好良いし!』と……

これ程までにあっけらかんとアプローチされたのは初めてで、幾らも歳ゆかない当時の俺はどうしていいか分からず戸惑った












『皆 噂してるのよ?貴方を他の誰かに盗られるなんて絶対に嫌』





「_____A」














(___あぁ……柔いな)



口の止まらない彼女になんと言って良いか分からなくて言葉を探していたら
俺は言葉なんぞを見つける前に、無意識に彼女の口を塞いでいた


生まれて初めて触れた女性の唇はとても柔和で温かく、男である自身のソレとは全く違うのだと…実感した








勿論成り行きなどではなく はっきりと好意をもってした行動だったが、彼女を驚かせてしまったのでは無いかと我に返る






しかし 唇を離して彼女の顔を見ると、俺の予想に反して『幸せ』と笑っているA














「敵わないな」


『? ねぇ、もう一度して』









(……何度でもしてやるさ)






彼女の小さな顎を持ち、角度を変えて幾度も口付けた
漏れる吐息も俺の名を呼ぶ声も 全てが俺の物だと思うと、どうしようもない程に胸の内から沸き上がる熱情

この細い身体に耐えきれない程の愛を注いでやりたい衝動と、征服感




こんな碌でもない感情を俺に教えたのは、君だ

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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時

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