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No side
＿＿「シェリーの乗った貨物車を爆破したわ」
ベルモットは電話の相手に向けてそう告げると、
電話口の人物は不満げに鼻を鳴らした
ベルツリー急行は途中の駅で停車
彼女達によって切り離された貨物車が橋の上で爆発したため、列車本体も 名古屋に到着する前に停車することになったのだ
「途中で停車して、乗客には事情聴取があるみたいよ」
シェリーを始末出来たのだし 問題はないでしょう？とベルモットは不敵に笑う。相手の男の舌打ちを最後に電話は切られた
＿＿＿「悪ぃって、これで貸し借りナシってことで」
列車から降りてくる人々の中に眼鏡の少年を見つけて、彼女は青ざめた
少年の余裕そうな表情と 彼が電話している内容、灰原哀という少女は老父におぶられていた
(最高のキャスティングだった、ってワケね)
小さな探偵が描いたシナリオを理解したベルモットは 彼を心の中で讃える
貨物車で見た シェリーに化けていた人物の正体
列車との連結を切り離したこと
その全ての真実が繋がった
だがしかし 結果的にこの列車で確かに私達はシェリーという存在を葬ることは出来たし、これで、"開けてはならないパンドラの箱"が暴かれることは無いのだと 彼女は安堵する
『……ありがとう』
後ろから少女が歩み寄り、すれ違いざまにベルモットの耳元で呟いた
蘭や園子達に混ざる彼女を見て ベルモットは……
「やっぱり、貴女には陽の当たる場所が似合うわ」
"さようなら、プリンセス"
そう呟いてベルモットは消えた。このままここにいては警察に事情聴取されてしまうから
気配を消して紛れることに、彼女は長けている
Aはもう姿の見えなくなってしまったベルモットのことを思うと瞳が潤む
彼女に対して 恐怖だけでない感情が確かに芽生えているのを自覚していた
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (
レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます！ (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長谷川 | 作成日時：2023年7月14日 21時
