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vermouth side
「merlot……」
生きて、いたのね……
(でも一体あそこからどうやって___)
少し考えた後 可能性は一つしかないと悟った
彼女が今も生きているということはそういうことだ。そんな奇跡が起きたのだ
驚きと、喜びにも似た妙な感情が心を占めた
私は"あの男"の変装に身を包んで、次の作戦に移行すべく部屋を移動した
「ここね、」
悪いけど 私達の勝ちよ__?
車窓からトランクを投げた
その時。「酷いじゃないの〜」と甲高い、聞き馴染みのある女の声がした。……有希子だ
「でも残念。新ちゃんチームが一歩リードしてるしっ」
「貴女は新ちゃん達の秘密を守らなければならない理由があるんでしょう?」
彼女はペラペラと今回の経緯を説明しては、そんな挑発をする
どこまでも口の減らない女だこと、
あまり踏み込むべきじゃないわ、という意味を込めて 銃口を彼女に向ける
「こっちにはスペシャルゲストがいるかもよん」
「スペシャルゲスト……?」
世良真純も救出済みだという彼女
他にも協力者が?……まさか、"彼女"も関わっているんじゃ、
それだけは____避けなければ
彼女が終着駅に辿り着いてしまえば また同じ悲劇を繰り返すことになる
「今回、私達が勝ったら彼女からは手を引いてね?」
「…………少し 問題発生ね」
有希子達によって私達の邪魔をされることはないと思う。シェリーの件は問題ない
でも、問題は別にあるのよ………
____忍ばせておいたスイッチを押した
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時