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No side
男は焦っていた
『………』
自分の腕を掴んで離さないこの女をどうしようかと
《"自身の姿"とこの女の関係》を知らない彼は、どうこの場を切り抜けようか思案した
「_____俺は、事故で記憶を無くしてしまったらしいんだ」
男はそう口にする
「だから君が知り合いであったとしても分からない。すまない」と
その方便に納得してかどうかは定かではないが、女は彼の腕を離した
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男は、彼女から離れると 足早に列車の廊下を進む
トンネル内を通過中の列車は仄暗い
顔も判別しかねる薄暗闇の中で、男は次に世良真純と遭遇した
真純は男に「誰だ」と問いかける
「誰だって聞いてんだよ!」
声を荒らげる彼女に 男はフ、と口角を上げた
______「相変わらずだな、真純」
「___秀兄!?秀兄なのか…!?」
「……その言葉が聞きたかった!」
真純は"秀兄"と呼んだその男に、スタンガンを当てられ気絶させられてしまった
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時