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帝丹高校2年B組
騒がしい休み時間の教室で、鈴木園子は一際大きな声を発した
「何ィ〜!?彼奴、デート中に勝手に帰ったっていうの!?」
「ちょっ、園子!声が大きいっ!」
毛利蘭は荒ぶる彼女を抑えて席に戻す
興奮収まらない様子で「で、問題のそやつは今日休みって……」と空席になっているクラスメイト・工藤新一の座席を呆れ顔で見つめた
「___それでね、新一の小さい頃にそっくりの子をうちで預かることになったのよ」
蘭は、昨夜出会った眼鏡の少年を思い浮かべた
工藤新一の幼少期にそっくりなその少年は、彼の親戚の子供だという
突然の展開に戸惑いながらも、少年を見ていると昔の新一の姿が思い出されるようで、蘭は懐かしく感じていた
「アンタはほんっとお人好しねぇ」
そんな蘭の姿を見て園子は呆れつつも、目の前の幼馴染の行き過ぎた優しさと同じく幼馴染である工藤新一の自分勝手さに溜息をついた
二人が話し続けていると「あの、」と教室の前方の扉から顔を覗かせる一人の女生徒
『工藤新一くん、いますか?』
彼女の問いかけに何人かの生徒が「工藤は休みだぜー」とか「え!もしかして工藤の彼女!?」と騒ぐ
数人の生徒にいきなり詰め寄られ 困ったような顔をした女生徒は暫く話した後、帰っていったようだ
「彼女、最近よく新一くんといるわよねー」
園子は女生徒が歩いていった方を見ながらさぞ訝しげに眉を顰めた
園子の女の勘、とやらが働いているらしく 親友を応援する立場としてハッパをかけたかったのだろう
しかし当の蘭本人は「すごく可愛いよね」と特に何も考えていないようだった
園子はガックリと首を垂れた
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます! (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月14日 21時