Question ページ12
You side
『良いのかしら、こんなに沢山』
「読んでもらった方が推理オタクも喜ぶわよ」
持ってきたバッグいっぱいに小説を借りてしまった
遠慮するつもりだったのに、ついつい面白そうなタイトルを見つけては手に取ってしまったのだ
これだけ借りればしばらくは退屈しなさそうだなぁと、至福の読書タイムを想像して頬が緩む
「それじゃあ気をつけてね」
『うん、ありがとうね蘭！』
工藤邸を出て、夕飯の買い物があるという蘭と別れる
私は阿笠さんからお借りしたこの鍵を返さないと
他所のお宅の鍵を持つってすごい怖い。早く返しちゃおっと
『阿笠さーん、お邪魔しますー』
声をかけて阿笠邸に上がらせてもらうと「博士でええんじゃよ」と、柔らかく迎えてくれた
阿笠さん……いや、博士に工藤邸の鍵をお返しした
「お茶を出そう、ちょっと待っとってくれ」
『お構いなく……』
とは言ったものの、折角だからお言葉に甘えようかな
博士が促してくれたソファに腰かける
あっという間に夕方になっていたので 少年探偵団の皆は帰った後のようだった
『コナンくんはまだ帰らなくて大丈夫なのかな？』
「うん！もう少ししたら帰るよ」
じゃあ今日は私がコナンくんを送って行くよ、と言うと彼は素直に「わーい！ありがとう」と
……かわいい
「Aくんはいつ米花町にやって来たんじゃ？」
博士がお茶を置いてくれた。湯気が立っている
暑そう…… 猫舌の私はしばらく待つことにした
『この春からです、その前はアメリカにいて』
家族がアメリカに居るんです、と先回りして答えた
帝丹高校に転校してきてから何度かこういった質問をされたからだ。どこから来たの、どうしてアメリカにいたの と
家族＿＿＿と言っても、今は父だけになってしまったのだけれど
「新一と同じという訳じゃの」
『みたいですね』
新一くんのご両親もアメリカにいると 以前彼が教えてくれた
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長谷川(プロフ) - alien0927さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (7月22日 20時) (
レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
alien0927(プロフ) - とっても面白くて更新が楽しみです^_^素敵な小説を書いてくださりありがとうございます！ (7月20日 1時) (レス) @page34 id: bdf1edc050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長谷川 | 作成日時：2023年7月14日 21時
