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side 降谷




驚いた様子のAは 意外にも抵抗を見せないから 続ける







『ン、·····ぅ』

「っ、」






時折漏れる彼女の呼吸が俺を煽る
少しの間夢中になっていたら、流石に彼女が"ストップ"と言いたげに胸を叩いた

我に返って唇を離す








「·····悪い」

『は?なんで謝んの』

「え、」





流石に怒られるかと思ってAの反応を見れば、何故か俺が謝ったことに対して怒っているらしい







『私だって大人だし?零は仮にも昔一番好きな人だったんだから、キス位で怒んないっての!』
『ていうか私も拒否しなかったんだから それくらい分かりなさいよね!?』






謝られたらなんか後味悪いじゃない、と意味不明な所でキレている彼女









「っは、何だそれ」

『なーに笑ってんのよ キス魔』








手刀で頭にチョップを入れられる
「そういえば昔からだったな···」とブツブツ言ってるA。そうだったか?








『もうほら、お茶冷めちゃうから。運ぶ運ぶ』

「はいはい、分かったよ」







久しぶりに話すようになった此奴は、やっぱり話しやすい
こんな風に話せる同世代が周りにいない事もあってか 酷く安心してしまうみたいだ

ソファはある物の、その下のラグの上に座って茶を飲む



Aが飲む様子を何気なく眺めた
形のいい小さな唇がティーカップに添えられている。持ち手を掛けられた指は細く長く、彼女の繊細な容姿がよく伝わってくるようであった







『何、』

「別に」

『なんか零変だよ。何かあった?』






変、?これと言って心当たりは無かった
まぁ確かにAから見れば変な行動ばかりしてしまって居たのかもしれないなと、いつもの俺に戻ろうと意識する







『兎に角、これからは何でも聞くし死んでも秘密は守るから』






抱え込まない事、と強く注意した彼女に素直に「はい」と返事をする
彼女は満足そうに よし、と笑っていた







「そういえば、仕事は順調か?」
「こちらの部署からも関わる事があるかもしれないしな」

『うん!概ね順調。伝えた通りの機器も導入してくれたし····サイバー犯罪やテロ、機械系の事件に協力していけると思うよ』

「頼もしいな」







突然増えた頼れる仲間に、俺も頬が緩んだ






side.end

第7話 怪盗さん→←・



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てち(プロフ) - 続編楽しみにしてます(^^) (8月14日 3時) (レス) id: 2a7744b1b4 (このIDを非表示/違反報告)
長谷川(プロフ) - ユナ@前垢消えたさん» ユナさん!コメントありがとうございます(*^^*)ご覧頂けて嬉しいです (7月2日 0時) (レス) id: 9afad4612f (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品ありがとうございます (6月29日 9時) (レス) @page50 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年6月27日 6時

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