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『 _____っうぇーい!何だよ五条 あたしはまだ酔ってねぇっつーの』
「 酔ってる奴が言う台詞なんだよそれはよ」
なはは、とAがジョッキ片手に笑う
少し遅れて到着した硝子が目にしたのは、Aに巻き付かれてギャーギャーと騒ぐ五条と、
他人ですよみたいな顔をして二人と距離を取り、しゃぶしゃぶを嗜む夏油の図であった
「 おいおいおい閉めるな 硝子」
やっと来た、というように五条は立上り 閉まりかけた襖を開けて硝子の肩を掴んだ
「 頼む。コレ、どうにかしてくんね?」
「無理」
「即答かよ!」
"コレ"とは 言わずもがなAのことである
寄りかかっていた五条が居なくなり、今度は夏油に絡んでいる「酒臭いよ」とあからさまに顔を突っぱねられているが
『 すぐる、肉食べたい』
「はい。熱いから気をつけな」
若干の怒りを滲ませ始めた夏油を、流石のAも察したのか 少しだけ酔いもクールダウンしたようだった
夏油のよそった器の中身に ふーふーと息を吹きかけている
「 ………… 」
「やっぱりAが絡むのってお前だけだって」
「納得いかねぇ……」
ハイハイ着席、と硝子に促され 溜息をついた五条も再び座った
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年9月25日 5時