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「私が勝手に好きなだけ。
ちゃんと言えたらいいんだけどね。でも、私臆病だから。今の関係を壊したくないなぁ〜とか思っちゃうんだ。」
そう言って あはは、と困ったように笑う。
そんな顔されたら、俺からはもう何も言い返せないじゃないか。
「言わなきゃ、言わなきゃって。頭では分かってるのにねぇ。ほかの誰よりも今が大切なこと、知ってるはずなのに。」
きっと彼女にとって、大切ななにかを。
記憶の奥底に埋まっているであろう、それを思い返しながら話す姿に思わず見とれてしまう。
徳丸くんも、言いたいことはちゃんと伝えなきゃだめだからね。
彼女は照れ隠しのようにそう告げると、いつも俺が飲んでいるペットボトルのサイダーのボタンを押してこちらに差し出した。
ほら、戻らなきゃ。みんなのとこ。
そう言ってぐいっと手を引かれる。
もし何でも伝えていいのなら、
貴方が言うように、伝えたいことを伝えられる日が来るのなら、
好きだ、と言ってみたかった。
どんな顔をするのだろう。
形の良い眉を寄せ、あの困り笑いを浮かべるのだろうか。
彼のことを一途に想う貴方を悩ませたくないから。
いや、本当は俺が臆病だから。言わないけど。
触れた指先が、伝わってくる温度が、ほんのり熱を帯びている。
少しは俺の身にもなれよ、心の中でそう呟き、少し前をゆるりと歩く彼女の後を追った。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
