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大きなピンク色のキャリーケースを転がして、こちらに駆け寄ってくる彼女を人目も気にせず強く抱きしめる。
「A、、、、！」
「尚、元気だった？」
「うん。」
「ちゃんと寝れてた？」
「うん。」
「ちゃんとご飯食べてた？」
「うん。でも、」
「ん？」
「ずっと、、ずっとAに会いたかった。」
「うん。」
「ずっと、会いたかったよ。」
「私も。」
2年間、毎日触れたくて堪らなかった彼女を抱き寄せ、溢れ出す想いを伝える。
「A、おかえり。」
「ただいま、尚。」
本能的に引き寄せられ、僅かに触れた唇。
幾度となく重なる視線。すぐに絡み合う手と手。
2人の再会を祝福するような空の下、肩を並べて歩く俺たちの間は、あの日と同じ風が吹く。
「尚に話したいこといっぱいあるんだ。」
「いつまででも聞くよ。」
「え〜途中で飽きないでよ〜？」
「時間はいっぱいあるんだ。これから先も、ずっと隣にいてくれるんだろ。」
俺の言葉に満足そうに頷く彼女は繋いでいた手にぎゅっと力をこめる。
彼女の左手には、2年前別れ際に渡した華奢なシルバーのリングがしっかりと煌めいていた。
ここが、俺たちのはじまりの場所。
そして再会の場所、Terminal。
Fin.
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
