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「この2年間で海外に染まったのかなぁ。」
「A先生なら絶対大丈夫ですヨ〜夏梅さん。」
「まさか、アメリカで高身長金髪イケメン捕まえてたりして！」
「ちょっと徳丸くん、音羽先生に怒られますよ。」
「お土産話聞くのが楽しみですね。」
そう呟いた私がPCを閉じると同時に、スタッフルームの扉が開き、盛り上がっていた皆は一斉にそちらへと視線を向ける。
「おはようございまーーーっす。って、皆さん早くないですか？」
大きく背伸びをして、呑気に出勤する彼、はもちろん私たちが首を長くして待ち望んでいた人物ではなくて。
「喜多見チーフ！！！驚かせないでくださいよ！！！ビックリしたじゃないすかァ！」
「そんな怒らないでよ、徳丸くん！あれ、音羽先生は？A先生、今日帰ってきますよね？」
ようやく帰ってくるのに、居ない！？なんて言って慌てふためく喜多見チーフを横目に、私たちは顔を見合せてため息を着く。
相変わらず、鈍くて何も分かってないチーフドクターだなぁ。
でも、そんなチーフを支えるセカンドドクターは、他の誰でもない彼女がいい。
あんなに嫌で嫌で堪らなくて、息が詰まるようだったこの場所を、私にとってここまで居心地のいい空間に変えてくれたのも、あなたで。
それでいて、見せてくれる背中は超えようがないほどに大きくて、頼りがいがある。
でも本当は、誰よりも優しい分、脆くて儚くて。
きっと、一生かけても敵わないんだろうな。
頭の中ではそう分かっていても、未だ私は憧れてしまう。
あなたのような、純粋な医者になってみたい。
「音羽先生は、ここには来ませんよ。」
ふーっと息をつき、バタバタと慌てる彼にそう告げれば、なんで？とも言いたげな表情でこちらの様子を伺ってくる。
彼がこんなところにいる訳ないじゃないか。
彼女のことを愛してやまない彼なんだから。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
