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＿＿ A few weeks later.
午前9時。マサチューセッツ総合病院。
「 Good morning, what's up?
You're making a lot of noise this morning.」
(おはよう、どうしたんだ。朝から騒がしいな。)
「Haven't you heard? We have a resident coming from Japan.」
(聞いてないのか？日本からレジデントが来るんだ。)
「Hmmm, is that guy good?」
(ふーん、そいつ使えるのか？)
「Oh, I remember, what was it? I think it was the ace in the hole for lifesaving medicine in Japan. Uh, MER?」
(ああ、なんだっけ。日本の救命医療を支えるエースだって。ほら、MER？)
「What is MER?」
(ん？MER？)
ガラス張りの大きな扉が開く音がする。
見慣れない女医はこちらに歩いてきてこう言った。
「Yeah, Tokyo Mobile Emergency Room.」
(ええ、TOKYO MERよ。)
-Your Side-
私の放った声で、静まり返ったミーティングルーム。
世界的にも注目され始めたMERの名を聞き、何人かの医師が息を呑んだのが分かった。
部屋中の医師・看護師の視線が一気に集まる。
すっと背筋を伸ばし、私はゆっくりと口を開いた。
「Nice to meet you, I am the resident from Tokyo Seaside Hospital.」
(はじめまして、東京海浜病院から来ました。)
「And I am the second doctor of TOKYO MER.」
(私がTOKYO MERのセカンドドクターです。)
確かめるように撫でた胸元には、東京海浜病院・TOKYO MERのセカンドドクターであることを指すIDカード。
そしてその上に重ねるように入れてあるのは、真新しいマサチューセッツ総合病院のスタッフパス。
ふと大きな窓の外に目をやれば、雲ひとつない青空。
MER医局で彼らと出会ったあの日と同じ、穏やかな風が吹く日だった。
何の心配もしていない、と言ったら嘘になる。
言語の壁。見慣れない土地。はじめて出会う人々。
そんな状況下でも、命のタイムリミットは刻一刻と決断を迫るのだろう。
それでも、私には救わなくてはいけない命がある。
彼らが、迷うことなくそうしてくれたように。
私は、MERのドクターだから。
過ごしてきた時間が、交わしてきた言葉が、救ってきた命が、全てがそんな私の背中を強く押してくれた。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
