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レスキューの声を頼りに暗いトンネルの中、
崩落した箇所へと向かえば、そこは想像を絶する光景が広がっていた。
瓦礫に挟まれて悲鳴をあげる人、
腕や足から血を流して座り込む人、
意識がなくレスキューに呼びかけられている人。
今にも消えてしまいそうな命の灯火が私の前で僅かに揺れていた。
そして、その火を絶やさず燃やし続ける術を知るのは、私だけで。
「応急処置だけして、トンネルの外に運びましょう。外に出れば、きっと横浜チームが助けてくれるはずです。」
無意識に震えてしまう声を絞り出してそう言えば、隣にいた千住さんはぽんと私の肩を叩き、近くにいた患者に駆け寄っていった。
-Kitami Side-
現場まであと2分。
一刻も早く現着して、仲間の無事を確認したいと願う。
だって、
彼女はいつだって無理をする。
自らの本心に蓋をして
強引にでも笑みを浮かべて。
焦りや、恐怖心までもを飲み込んで。
それが、医師としての彼女なりの優しさ。
もう1年以上、同じ時間を過ごしてきた。
真っ直ぐにその命と向き合い、手を差し伸べる様子を隣で見届けてきた。
だからもう分かってしまう。
彼女は、そういう人だ。
一瞬脳裏をよぎった嫌な予感と、早まる気持ちを抑えて、そのときを待つメンバーの耳元でイヤホンマイクが鳴った。
「＿＿こちらYOKOHAMA MER、A。トンネルの中には直ぐに処置が必要な赤タグ4名。どなたか到着次第、応援をお願いします。」
「＿＿こちら喜多見、、、」
大切なメンバーの声が流れ、思わず息を着く。
了解、と続けようとした無線。
俺の声に重なるように、きっと誰もがまちわびていた彼の声が響き渡った。
「＿＿音羽です。向かいます。｣
彼女が息を呑むのが分かった。
と同時に、TO1の扉が大きく開き無事現場に到着したことを知らせる。
「＿＿TOKYO MER、喜多見です。こっちも比奈先生、夏梅さん、徳丸くんを連れて向かいます。」
「＿＿了解、現場で、、、」
彼女の無線を遮り、俺たちの耳に飛び込んできたのは、異常なほどの衝撃音だった。
事態は、急激に悪化したことを告げていた。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
