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彼らも来てくれる、と
安心したのもつかの間、到着した現場は思った以上に混乱していた。
鴨居チーフや東京チームが到着するまでの間、慣れない仲間と共に命を救わなければならない。
「喜多見チーフだったら、、、、」
もし、ここに彼が居たのなら。
どんな指示を出して、どんな表情を見せるのだろう。
一瞬目をつぶり「俺たちに出来ることをしましょう。」と告げた日のことを思い出す。
「杉田先生、中尾先生は中から救助されてきた患者さんのトリアージから。森さん、補助に入ってください。磯子さん、オペ室の準備もうはじめてください。終わり次第、レスキューと連係して搬送フォローを。」
「待ってください、僕と中尾先生だけでトリアージですか。」
「はい。私はレスキューと中に入ります。」
自分が告げた言葉にもう迷いは無い。
きっと、彼ならこうするはず。
目の前の命から、決して逃げない彼なら。
「危険です。鴨居チーフなら、許さないと思います。それにA先生1人だなんて無茶です。」
不安げな杉田先生と反論する中尾先生。
そう思うのも無理は無い、内心私だって不安に押しつぶされそうだ。
でも、
「待ってるだけじゃ、救えない命があります。皆さんも、分かっているはずです。」
「こんな時まで、綺麗事を、、、。」
「私は、皆さんのことを信頼しているからこそ、外はお任せします。何かあったらすぐに無線を飛ばしてください。必ず応答すると約束します。」
そこまで言って、わたしは息をつく。
「それに、後から来てくれる鴨居チーフとTOKYO MERを信頼しているから、私は先にトンネル内で処置を進めます。できる限りのことをして、少しでも命を繋げるように。」
「分かりました、行ってください」
緊張した面持ちで、でも力強く頷く彼を見て、もうこの場は心配ないと悟った。
｢バイタルの変化、気をつけましょう。私たちなら大丈夫です。｣
あとは、私たちの全力を尽くすだけ。
きっと、強く望んでいる未来はすぐそばにあるはずだ。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
