After story 14. ページ23
-Your Side-
研修期間も残り3日。
初日に比べれば、だいぶ慣れてきた気がする。
中尾先生1人を除いては、だけど。
運がいいのか悪いのか、研修に来てから大規模な出動要請は入っていなかった。
予防的医療事案に出動し、何事もなく病院に戻る毎日。
それでも、東京のやり方で動く私から積極的に吸収しようとしてくれる他のメンバー、特に杉田先生にはかなり助けられていた。
「お疲れ様です〜〜。」
「A先生！」
既に集まっていたメンバーと談笑しながら昼食を摂る。
あと3日で戻っちゃうんですね〜、A先生居なくなったらまた大変だなぁ、もう皆さんだけで十分ですよ〜、なんて話す和やかな雰囲気を、一瞬で壊す警報音が鳴り響いた。
「＿＿横浜市危機管理対策室から伝達。横浜市北区にて、大規模なトンネル崩落事故が発生。重傷者多数。大規模医療事案に認定。YOKOHAMA MERの出動を要請する。」
鴨居チーフは、オペのフォローに入っている。
判断するのは、私だ。
「＿＿MER了解、出動します。」
迷う間もなく返事をした私に、少し戸惑ったメンバーもすぐに出動の準備を始める。
未だに慣れないターコイズブルーのジャケットを羽織り、私はYO1へと乗り込んだ。
「＿＿こちらMERA、現場情報をお願いします。」
「＿＿こちら危機管理対策室。現場となったトンネルは、老朽化した天井の改修工事を行っていたようです。」
「＿＿ということは、中にいたのは作業員の方ということですか？」
「＿＿いえ、片車線通行止めにして工事を行っていたので、一般の方も被害にあっています。重傷者、現在把握出来ているだけで20名です。」
「20！？？」
無線を聞いた杉田先生が思わず声を漏らす。
どういう立ち回りをしようか、考えを巡らせていたその時、
聞き馴染みのある声が耳元で響いた。
「＿＿A先生、聞こえますか。」
「＿＿！！！？駒場さん！？」
「＿＿都庁危機管理対策室の駒場です。横浜市の要請を受けて、現着まではしばらくかかりそうですが、TOKYO MERも現場に向かっています。こちらも、横浜市危機管理対策室と連携してオペレーションを組みます。」
「＿＿分かりました、ありがとうございます。」
「＿＿鴨居チーフが遅れて出動すると聞きました。東京チームには、横浜のセカンドドクターとなるA先生に現場での指示を促すよう伝えてあります。」
「＿＿了解。横浜、まもなく現着します。」
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
