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週が明けた月曜日。
はじめて足を踏み入れた横浜市立総合メディカルセンター。
医局のドアを開けると、そこには既にYOKOHAMA MERのメンバーが勢揃いしていた。
「A先生。」
「鴨居チーフ、おはようございます。」
すぐに席を立ってくれたのは、アメリカ帰りの女医、チーフドクターの鴨居先生だった。
彼女に促され、私はメンバーの前で口を開く。
「TOKYO MERセカンドドクターのAAと申します。本日から2週間、よろしくお願いします。」
「改めまして、鴨居です。東京からわざわざありがとうございます。」
「サードドクターの杉田です。A先生、よろしくお願いします。」
鴨居チーフ、杉田先生に続きほかのメンバーとも挨拶を交わす。
先日の殺伐とした空気よりはマシだったものの、やはり東京のようなアットホームな雰囲気は感じられなかった。
簡単にERカーの設備の説明や、備品の場所を聞き、早速研修に入る。
まずは、MERの生い立ちから。
様々な苦難を乗り越えて正式認可された東京チームの1年間をぎゅっとまとめて話す。
「こんなに大変なことを乗り越えて来たなら、そりゃあのチームワークになる訳ですね。」
杉田先生の言葉に、周りが頷く。
「かも、しれません。ただ、大切なのは何を乗り越えてきたかではなく、単に技量があるかでもなく、お互いを信頼しているからではないでしょうか。」
「信頼、？」
「どんな現場でも喜多見チーフは迅速な指示を出すし、その上で現場判断は各々に任せてくれています。お互いの信頼関係の上で、何人かに別れても救命活動が成り立っているんです。」
「皆さんは、普段から仲がいいんですか？勤務外でもコミュニケーションを取ったりとか？」
話を聞いていた鴨居チーフがすっと手を挙げて質問する。
「そうですねー、お昼を一緒に食べたりとか、飲み会をしたりとか。喜多見チーフのご自宅でBBQをしたこともありますよ。」
「うわ、元町先生馴染めなさそうだなぁ。」
彼女の呟きに思わずほかのメンバーも失笑する。
いやいやそんな、皆さんだって同じ職場なんだから、、なんてフォローを入れようとした時、資料を置いて席を立つ姿が目に入った。
「じゃ、必要最低限の交流を求める私たちに東京のような動き方は向いてないってことですよね。私、この後オペあるので、失礼します。」
麻酔科医の中尾先生は、そう言ってスタッフルームを後にしまったのだった。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
