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困りごと (名前)視点 ページ6

自主的に家を出ないこと20年。

というのは流石に嘘ではあるが外出をあまりしないのは本当。

Vtuberをやめて一週間余りの今日、鈴中Aはある目的があってにじさんじの事務所を訪れていた。

僕が所属していたのはこんな大手ではなくもちろん違う事務所である。

事務所へ訪れたのはいいもののお目当ての社長さんは不在で肩を落とす。

『はぁ、かえろ…』

でも久々に外の空気を味わうことができたし少しだけ街をふらふらしようかな、なんて思いながら事務所を後にした。

少し歩いたところにあるカフェで一休みして小腹を満たす。

外に出るまで勇気を出すのに時間がかかるだけで本来は外出が嫌いなわけではない。

楽しいなあ、なんて少しルンルンでショッピングモールを散策している時だった。

「そこのお姉さん、ねえねえ無視しないでよ」

不意に声をかけられたと思ったら肩を掴まれる。

『ぇ、っ?』

顔を上げて肩を掴んだ男の人を見上げるがそこにいたのは全然知らない人だ。

「やっとこっち向いてくれたね。可愛い〜」

ニヤニヤしながら体を寄せてくる男に不快感と恐怖で固まってしまった。

どうしよ、怖い、

「さっきから見てたけど一人だよね?せっかく出会ったことだし一緒にお茶でもしようよ」

『あ、あの、僕、男です…』

なんとか声を振り絞って自分が女ではないことを伝える。

男の人はしばらく目をまん丸にしていたが僕の体をジロジロと見て再びニヤニヤし始めた。

「その手にはかからないって。何もしないからさ、行こうよ」

強い力で腕を引っ張られて抵抗しようにも男はびくともしない。

助けを求めようと周りを見渡すが通行人は面倒ごとに巻き込まれたくないのか見てみぬふりをして通りすがっていく。

『やめて、行かない、』

「ははっ、力弱くてかわいいね。こんな華奢なのにどうして男とかいう嘘つくの?」

小馬鹿にしたように嘲笑う男にじんわりと涙が出てくる。

嘘じゃないのに、怖いよ、

どうしても力では勝てないことを悟りもうどうでもいいか、なんて思って力を弱めると男は満足そうに笑ってさらに腕を引っ張る。

自分がどうしようもなく情けなくなって涙が頬をつたって流れた時だった。




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cPIE(プロフ) - ZerAさん» コメントありがとうございます!更新が遅くて申し訳ないです💦亀更新ではありますが少しずつ仕上げておりますので一緒に楽しんでいただけたら幸いです (2022年11月10日 15時) (レス) id: 52c3f36ca2 (このIDを非表示/違反報告)
ZerA - めちゃくちゃ面白いです、!!夢主の謎は深まるばかりで考察が止まりません!更新楽しみにしてます🤭 (2022年11月9日 20時) (レス) @page15 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
cPIE(プロフ) - Χさん» 応援ありがとうございます!頑張りますので今後も是非お付き合いください! (2022年9月3日 0時) (レス) id: 52c3f36ca2 (このIDを非表示/違反報告)
Χ(プロフ) - きっ、気になります更新頑張ってください!応援してます! (2022年9月2日 10時) (レス) @page10 id: fd72f115dc (このIDを非表示/違反報告)
PIEc(プロフ) - うゆさん» お返事が遅れて大変すみません💦これから一緒に主人公の謎をとけれていれば 嬉しいですこれからもよろしくお願いします! (2022年8月23日 10時) (レス) id: 8aa8dda526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cPIE | 作成日時:2022年8月13日 15時

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